真実を受け入れて、事の重大さに絶望せよ。 ページ22
珍しく、エースが俺達を集めた。船長室には全隊長と親父が集まっている。
ユリアはいない。
ｴｰｽ「……えーと。今日は、親父もマルコ達も集まってくれてありがとう。えー…今日集まって貰ったのは、ちょっと俺から伝えないといけないことがあって集まってもらったんだ。」
いつものエースとは、少し違っていた。いつもなら、元気に馬鹿やっているエースが今日はやけに大人しい。
心なしか、目のあたりが腫れているし、顔が少し青ざめている。
ｼﾛﾋｹﾞ「なんだぁエース。もったいぶらずにはっきり言えぇ。」
ｻｯﾁ「そうだぜエース。辛気くせぇ面しちまってよぉ。ほれ、早く吐いちまえ。俺達は“家族”なんだから、隠すことぁないさ。」
エースは 家族 という言葉にビクリと肩を震わせた。そして、辛そうに顔を歪めると震える手で録画伝電虫を机の上に置いた。
ｲｿﾞｳ「…？録画伝電虫？」
ｴｰｽ「………皆、何も考えずにこいつを聞いてくれ。そして、気づいてくれ。俺達が、許されねぇことをしたって……取り返しのつかねぇことをしたって……!!」
伝電虫の映像…正確には“音声”が流れ始めた。
『本当あの人邪魔だったんだよね！クズの癖に、ユリアよりかわいくない癖に調子に乗るからいけないんだよ。自業自得。』
皆の愛してやまない、妹のかわいらしい声が流れた。
『それにしても、私のお兄ちゃん達にボコボコにされたあの女の顔!!本当笑えた！あの場で堪えるのが大変だったぁ！フフフッ…いけない、思い出し笑いしちゃう』
皆の気持ちがさめていく。何かの気持ちがこみ上げる。
『ていうか、お兄ちゃん達も親父も馬鹿だよね。ちょっと身体をAさんに傷つけられたって演技しただけで簡単にAさんをボコボコにして追い出してくれるなんて！…ま、当たり前のことなんだけどね。』
自然と涙が目に浮かぶ。理解しがたい事実であった。
誰か、嘘だといってくれ。…エース、これは、嘘だよな？…たちの悪ぃドッキリだよな？
ｴｰｽ「…………皆が聞いたこれは、嘘じゃねぇ。夢でもねぇ。イタズラでも、おふざけでも、たちの悪ぃドッキリでもねぇ。……こいつは、俺がたまたま録画しちまったもんだ。俺は、目の前でみた。ユリアが…あいつが、俺らのことを言いように利用してたって、独り言でいってたのが。」
周りが沈黙を包む。
そして、真実を受け入れて、事の重大さに気がついた。
Aを、何よりも、本当に守るべきだった妹を言葉と暴力で、傷つけた。
………帰りたい。海軍本部に。→←真実に気づいて、自責と後悔を
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SYEHERA(プロフ) - ありがとうございます！続き頑張って書いていきます(*^^*) (2020年1月19日 22時) (
レス) id: f380d1fbe2 (このIDを非表示/違反報告)
Rose - いえいえ、私こそ無理言ってすいません 一気に更新して下さり本当に有難う御座います(*^▽^*) 続き楽しみにしてます (2020年1月19日 19時) (レス) id: 0f77344160 (このIDを非表示/違反報告)
SYEHERA(プロフ) - いえいえ(^^)私もこの作品を読んで貰えて嬉しい限りです…応援ありがとうございます！ (2020年1月19日 0時) (レス) id: f380d1fbe2 (このIDを非表示/違反報告)
Rose - 更新本当に有難うございます これからも頑張ってください (2020年1月19日 0時) (レス) id: 0f77344160 (このIDを非表示/違反報告)
SYEHERA(プロフ) - それなら良かったです！更新出来るだけ毎日頑張ります！ (2020年1月12日 10時) (レス) id: f380d1fbe2 (このIDを非表示/違反報告)
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