このクソったれでどうでもいい世界、僕はまだまだご存命。

母はしぶとい。 ページ3

突然だが、僕の母はとてつもなくしぶとい。

しぶとすぎて、この大変な世の中、一人で生きていける性質をおもちでらっしゃる。

良いとこのお嬢さんの母は、良いとこの若旦那と婚約し、当時、とってもいい子な僕を産んだ。

しかし、その後旦那の事業が失敗し、極貧生活へ……とはならず、

旦那に変わって、母が事業を取り仕切り、見事大成功。会社を立て直した。

その後、旦那とニャンニャンしようとしていた家の女中に運悪く嵌められ……ず、

逆に嵌めて、家から追いだした。

そして、僕が十二のころ、家にいたところを鬼に襲われて亡くな……るはずもなく、

しぶとい母親は、包丁１つで鬼と朝まで殺りあい、見事勝利を収めた。

此処までくると、母が化け物に見えてくる。

しかも、(これは最近知ったことなのだが)お館様と交流があるらしい。それに加えてあまね様とも仲が良いそうで……

館「阿朱罹(あしゅり、母の名前)さんは、まだお元気なのかい？」

僕「…………えっ」←

あまね「阿朱罹……懐かしいですね…最近会わないので、今度会いにいこうかしら」

僕「」

一体、僕の母さんは何者なのだろうか。

これは、ここ最近、いや、僕が鬼殺隊に入った頃からの疑問だ。

この間聞いたら、包丁を研ぎつつ、ニコニコしながら「聞きたい？」と言われたので、丁重にお断りした。

僕の母は、本当に何者だろう。

そもそも、なんで僕の母さんは呼吸を使えるんだよ。何で、包丁で鬼と渡り合えんだよ。

なんで娘を最終選別へ行かせるんだよ？！

最終選別が終わったあと、憤慨して聞いてみたら、

母「可愛い子には旅をさせろっていうじゃない？」ﾆｺﾆｺ

何なんだこの女。

そして、この育手は、実の娘になんで刀じゃなくて小刀と体術教えてんだよ。

小刀はともかく、体術なんて、痴漢以外使える所なかったぞ。









僕の母さん、ホントは、人間じゃないんじゃない？









これをいったら、鍛錬で半殺しにされそうになった。









鬼殺隊員の僕の母は、かなり不思議である。

何なんだ、この母親。[回想]→←昔の僕は

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