タンポポ現る。 ページ5
全力で走りつづけているタンポポは、もはや金色の帯をひいていた。
僕「おー!あのタンポポ速いな。……鬼に追われてるんだから、当たり前か。」
金色の帯をひくタンポポを目で追い続けていると、
不意にタンポポがこちらをバッと見た。
思わず身構える。
だって、気配を絶ってたから………てか、存在を消してたから。
タンポポ「あああああああああ!!女の子だぁぁぁぁぁ!!ごめん俺弱いから守って助けてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
僕「うわ。」
タンポポ「うわあああああああああ!!そんな音させないでてかお願い助けてぇぇぇぇぇ!!」バタッ
僕「あ、気絶した。」
そろそろ助けに行こうかなぁと動こうとしたとき
僕「え?!起きた?……寝てる?!どういうこと?しかも、気配が変わった……え、気になる気になる。みたいみたいみたいみたい。」←
寝たまま立ち上がり、そのまま刀を抜刀する体制にはいり、
タンポポ「雷の呼吸……壱の型……霹靂一閃!」
ヒュッ…ザシュっ!
あいた口がしまらなかった。
僕「………っヒュゥ〜ウ……なんだ、あのタンポポ強いじゃん……あ、倒れた。今度こそ本当に気絶したみたいだから、回収するか。」
シュタッと木の枝から地面に着陸し、速やかにタンポポを回収する。
そのまま木の枝に飛び移り、安全そうな川の近辺まで移動した。
川近辺にいた鬼は全て呼吸にて殲滅。
広範囲にわたる呼吸の攻撃ってさ、気持ちいいよね。
こう……ほら……なんというかさ……プチプチを丸めて一気にギュッて雑巾絞りしてふぉぉってなる感じ
分かるかな?
あ……なんか、押し付けがましいな……止めよう。
ところでさ、このタンポポなんだけど。顔は良いんだね。顔は。
性格は残念。………かなり。
何となくタンポポの金髪をいじりたくなって、細かい三つ編みをとにかくしまくっていく。
鬼が来たときは問答無用で小刀を投げつける。
それを繰り返して、三つ編み35本目。
いや、起きろ。こちとらテメェの頭三つ編みにするために膝枕してんだから足痛ぇんだよ。
てか、地味に腹減った。
………いや夜やんけ。だからだ。
タンポポはよ起きろ。
タンポポ、ポポポポポッ!!←→←何なんだ、この母親。[回想]
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ふく - 嵌められたのでシリーズも見てます!とっても面白いです、更新頑張ってください! (2020年4月26日 20時) (レス) id: 61180c9817 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶(プロフ) - 続きが見たいです!ワクワク (2020年3月9日 20時) (レス) id: ba0eed2e75 (このIDを非表示/違反報告)
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