SWORDの少女

fortyeight ページ48

・







『ん…』





目を覚ますと、わたしは手錠をつけられて車の中に閉じ込められていた。


車の中から外をみると、みんながいる。


手足を締め付ける手錠は、ガチャガチャしても取れない。





みんなが血だらけになって戦ってる。

だけど、数が違いすぎる。

なんで、こんなことになってるの？





不幸中の幸い、ポケットにスマホが入っていた。

…取りあげられなかったんだ。


頼れるのは、お兄ちゃんしかいない。


手錠をつけられて、使いにくい手でなんとかスマホを操作した。





A助けて

広斗どうした?

A今、コンテナ街でみんなが戦ってる。わたしは車の中に捕まってて戦えないの

広斗すぐ行く





ー数分後





ブーーーーーン！




お兄ちゃんと、雅貴さんが一直線にわたしの方にバイクを走らせてくる。

ドアが開かないと分かると、
ガラスを割って車の中に入って来た。





『お兄ちゃんっ』


広「大丈夫か！？」


『うんっ』


広「俺たちは今から戦うけど…
Aも来る？」


『もちろん』





車の外に出た。

外はもう地獄。


血だらけの人達がゴロゴロ転がってて、

コブラさん達も見たことないくらい血だらけ。



喧嘩するのは久しぶりだから不安だけど…

みんなが戦ってるから、わたしだって戦わないと。





男１「おらぁ！」




ボコッ





殴ってきた男を殴り返した。





広「うわ、ほんとに強いんだ」


『まあね笑』





手下はみんながほとんど倒してくれてて、

あとは、九龍の幹部(？)みたいな人達だけ。





コンテナの上の方をみると、逃げようとしていた。





広「逃げさせるかよ」


村「挟みうちしちゃお」





良樹の提案でみんなで挟みうちした。





九龍「「っ」」


『みんな、行くよ！』


全員「「おぉぉぉぉぉおおっっ！！」」





気づいたら、色んなところから血が出てた。


でもそんなこと構ってられない。


男の人が殴りかかってくる。

女だからってなめないでよ？


ボコボコにしかえしてやった。


夢中になってた。


久しぶりに喧嘩して、何も考えられなくなっていた。





日「おい！Aっ！！」


『』ﾊｯ!





気づいたら、敵は全員血だらけで倒れていた。





ｽﾓｰｷｰ「A…思ってた以上に強いね笑」


『夢中になってた…』

fortynine final→←fortyseven

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す