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祐基が私を好き…。




さっき祐基が女の子とキスしていたのは、拓弥くんの見間違えだったのだろうか。





よくわからなくなり、屋上への扉があるフロアに駆け込んだ。






ここは普段人が居ないからお気に入りだ。






私は誰もいないのをいいことに、床に大の字で寝転んだ。







ぼー、としていると、目の前に誰かが現れる。



目が悪いから誰かわからない…。






そのまま見つめていると、





「 よく好きな人の目の前でそんな格好できるね。


俺じゃなかったら襲われてたよ 」





目を細めて笑う拓弥くんだった。






「 なんで、ここに 」






拓弥「 凄い勢いで出ていったから。


ほら、全然食べてないだろ 」







渡されたのは拓弥くんが毎日食べている購買のメロンパンだ。






私がパンを一口しか食べてないのに、教室に置いてきてしまったのを 知ってた?






しかも、半分しかない。









「 …関節キス? 」








起き上がり受け取ると、ぶはっ、と吹き出す彼。






拓弥「 今更だし、ちぎって食べたから 」






今更って…私達関節キスなんてした事ないのに。






「 じゃあ、いただきます 」






メロンパンを食べる私と、それを見つめる拓弥くん。







「 ちょっと、恥ずかしい、です… 」






拓弥「 なにそれ。ちょっと可愛い ちょっと 」






「 ちょっと って、 」







反論しようとすると、携帯を私に向ける。





カシャ







「 え、 」






拓弥「 撮りたくなったから 撮っちゃった。駄目? 」







この人は、私が自分のことを好いているのをわかってるの?






チャンスをくれてるのも、


告白してきた「クラスメイト」を知ろうとしてるだけなのも、






全部わかってるけど…。




駆けつけてくれたり、そんな顔されたら


期待しちゃうに決まってるよ。






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設定タグ:超特急 , タクヤ , 草川拓弥   
作品ジャンル:恋愛
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(大川 )あや(プロフ) - 初めまして!甘過ぎず、苦すぎない微妙な甘さがあって、ずっときゅんきゅんしてました!終わり方も綺麗な落ち方で凄く参考になりました! (2019年3月1日 13時) (レス) id: af94ab82c1 (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん(プロフ) - 最高ににやけました。読んでてほんとに幸せな気持ちでいっぱいでした!!今でもにやけが止まりませんw (2017年3月1日 18時) (レス) id: 212b190c3c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 一週間だった!早いな笑寂しいですけど、幸せストーリーをありがとうございます! (2017年2月23日 1時) (レス) id: d91f510f78 (このIDを非表示/違反報告)
きーちゃん - 毎回見させてもらってます!鎖骨ちゃんさんめっちゃ小説書くの上手いです!とってもキュンキュンさせてもらってます!!これからも読ませてもらいます!頑張ってください!!あと!お体にお気おつけください! (2017年2月22日 20時) (レス) id: dd940f8b79 (このIDを非表示/違反報告)
りゅーちゃん(プロフ) - 鎖骨ちゃんさん» はやく治りますように!。  これからも読まさせていただきます(^人^) (2017年2月22日 12時) (携帯から) (レス) id: f2d9b8567a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鎖骨ちゃん | 作成日時:2017年2月13日 22時

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