たくやくん と 1週間。

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拓弥くんは、真顔で見ていたけれど、注目されていることに気付き、にこり、と笑った。






断りますように、抱き寄せませんように。








いるかもわからない神様にお願いしたって


叶わないことばかりで。







拓弥｢ …いいですよ ｣







の一つ返事だった。




涙が出そうだった。




今までどんなに色んな女の子と噂になっても、泣くことはなかった。







実際、全部デタラメだったし。






だけど、目に見えるものは事実で。


しかも、告白してから、以前より好きで好きで。






拓弥くんは、静かに彼女を抱き上げた。






｢ キャー！ ｣





さっきの女の子達はポケットに潜めていた携帯を手に取り、カシャカシャと写真を撮り始める。






王子、とお姫様。





私がその場所に行くことは、可能ですか？








祐基｢ …大丈夫、ちゃんと守るから ｣







顔に雫が1粒流れた時、祐基は私の顔を自分の胸に押し付けた。








ボールから守ってくれるのか、


はたまた、もっと壮大な擁護なのか。







…まあ、今は誰にも涙を見せないように、拓弥くんと彼女の姿を私に見せないように、してくれてるんだよね。






腕の隙間から見えた拓弥くんは、


一瞬だけ、私を見た…ような気がした。







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