#5 ページ5
仕事を早めに切り上げたわたしは、小走りで退勤して急いで帰路についた時。
目の前に飛び込んできた光景に思わず足を止め、物陰に隠れた。
そして、その陰からそっと顔だけを出して様子を見る。
少し離れた場所に、あの“天然たらし”と異名を持つ(わたしが名付けた)中国の部署からやってきたジュンフィさんが部署内でも綺麗だと言われている女性社員のソラちゃんと楽しそうに談笑しているじゃないか。
わたしが帰るには、あの場所をどうしても通らなくてはいけない。
だけど、それを躊躇っているのには理由があった。
ここからは会話が聞こえないけど、なんだかいい雰囲気になりつつある。
彼は何故か、女性からのお誘いを断らない、来るもの拒まず体質なのだ。
某大人気アイドルグループのメンバーにソックリな完璧なルックスに、女性たちが放っておくはずがないし。
別にいいと思う。
彼はフリーらしいし、恋愛なんて自由にしてもらっても構わない。
だけど、いざこざだけは面倒な事になるので勘弁してほしいな、なんて思いながら毎日仕事場で一緒に過ごしているんだけど。
でも、どうしてもこっちとしては早く家に帰って大好きな可愛い夫様に抱き着きたいので意を決して駆けて通り過ぎた。
何故かその場を通り過ぎる時に息を止めていたため、少し離れた場所でようやく深く息を吸う。
「ただいま」
玄関の扉を開けるのと同時に、とんかつの匂いが鼻腔いっぱいに広がり、お腹の音が鳴る。
お腹すいた。
「おかえりなさい」
リビングから飛び出てきたソクミン。
わたしの事をすごく待っててくれたんだな、と思うと嬉しくて抱き着いた。
今日もソクミンに癒されよう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1025人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
菜々子(プロフ) - ひなみさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけでうれしいです！沢山更新できるように頑張りますね♪ (2020年3月6日 11時) (
レス) id: 0d283c778c (このIDを非表示/違反報告)
ひなみ - 楽しみにしてたのでまた更新してくれて嬉しいです！これからも応援してます！ (2020年3月6日 2時) (レス) id: 37bceb1891 (このIDを非表示/違反報告)
菜々子(プロフ) - クランムさん» コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (2020年3月4日 12時) (レス) id: 74e7fa000c (このIDを非表示/違反報告)
クランム - めっちゃ面白いです！無理しない程度に公式頑張って下さい！ (2020年3月4日 2時) (レス) id: 2746c53439 (このIDを非表示/違反報告)
菜々子(プロフ) - ソナさん» コメントありがとうございます！返信遅れてすみません…！頑張って更新します！ (2020年3月4日 1時) (レス) id: 74e7fa000c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：菜々子
| 作成日時：2019年8月31日 3時
