#38 ホワイトデー企画！4 ページ38
「プレゼント取りに行くだけだからここにいていいんだよ！！」
……！
「あっ！」
大慌てで口元を手のひらで覆ったけど、時すでに遅し。
サプライズを仕込んでいたはずなのに、焦ってしまった僕は暴露してしまったのだ。
Aちゃんは目を大きくさせた後、すぐに噴き出した。
「ふふっ。ありがとう。待ってるよ」
彼女はソファーに座る。
僕は逃げるようにリビングから飛び出し、寝室に行くと隠していたプレゼントを取に行く。
ああ、恥ずかしい……！
サプライズしようと思ったのに、失敗してしまい、涙目になってしまう。
急いでリビングに戻ってくると、「おかえり」と微笑んで待ってくれている彼女。
しかし、僕が涙目になっているのに気づくと、驚いて心配した顔をする。
「どうしたの？ 具合悪い？」
「違う……。サプライズを用意したのに、失敗しちゃったから悲しくなちゃって……」
「そっかそっか。でも、すっごく嬉しいよ？ 今日はとてもいい日なんだから、笑顔だよ！」
「可愛いなあ」と彼女は僕を抱きしめてくれる。
そして、僕は彼女にプレゼントを差し出す。
彼女は「ありがとう！」と嬉しそうに微笑みながら、それを受け取ってくれた。
中身を見ていいのか、と尋ねるのでいいよ、と言うと、パッケージを綺麗に破いて真っ白な箱を開ける。
中に入っていたのは、シンプルなデザインの飾りがついているネックレス。
「ネックレス……！」
「うん。Aちゃん、あんまりアクセサリーとかつけないでしょ？ つけてあげるね」
ネックレスを手に取り、彼女にそれをつけてあげる。
彼女のデコルテで光るそれは、とても輝いていた。
「ありがとう！ 本当に嬉しい！」
「喜んでくれて僕も嬉しいよ！」
僕たちは抱きしめ合い、軽いキスを交わした。
ミンギュに相談した事は内緒にしておこう。
『ソクミナ。贈る物によって意味があるんだぜ。ネックレスだったら、贈る相手の事を独り占めしたい、とかかな』
プレゼントをネックレスにしようと思った決め手は、そんな彼の言葉だったのは秘密。
ホワイトデー企画(終)
続く (更新停止中)
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菜々子(プロフ) - ひなみさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけでうれしいです！沢山更新できるように頑張りますね♪ (2020年3月6日 11時) (
レス) id: 0d283c778c (このIDを非表示/違反報告)
ひなみ - 楽しみにしてたのでまた更新してくれて嬉しいです！これからも応援してます！ (2020年3月6日 2時) (レス) id: 37bceb1891 (このIDを非表示/違反報告)
菜々子(プロフ) - クランムさん» コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (2020年3月4日 12時) (レス) id: 74e7fa000c (このIDを非表示/違反報告)
クランム - めっちゃ面白いです！無理しない程度に公式頑張って下さい！ (2020年3月4日 2時) (レス) id: 2746c53439 (このIDを非表示/違反報告)
菜々子(プロフ) - ソナさん» コメントありがとうございます！返信遅れてすみません…！頑張って更新します！ (2020年3月4日 1時) (レス) id: 74e7fa000c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜々子
| 作成日時：2019年8月31日 3時
