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もう少しだけ、積極的になってもいいのかな……。
ちら、と様子を窺うようにソクミンを見ると、この状況に慣れたらしく水面に浮かぶ泡で遊び始めていた。
わたしはもっと彼に触れたくて、積極的になろうかどうか考えているというのに……！
「ソクミナ」
「ん〜？」
彼は両掌に泡を持ったまま、わたしを見る。
ちょっとからかってやろう、という気持ちで彼の肩に自分の頭を乗せる。
先ほどまで楽しそうに泡遊びをしていたのに、急に動きが止まったので、明らかに動揺しているのが分かった。
とても恥ずかしかったけど、多分彼は恥ずかしがって自分からは触れてこないだろう。
戸惑いながらも、彼は泡だらけの手でわたしの頭を撫でてくれる。
「せ、積極的だね……？」
いつもより、彼の声が小さい。
とても緊張しているのだろう。
「ソクミナは、してくれないの？」
「え？」
「わたしの事、触ってくれないの？」
えっと、とあたふたする彼。
予想していた態度だったから、その通りになって笑いそうになった。
「触っても、いい……？」
「わたしの旦那様なんだから、そんな許可はいらないでしょ」
そうだね、と照れ笑いをする彼。
彼の深呼吸を感じて、直後、彼はわたしの肩に手を回す。
小さく震えている。
「僕たち、付き合いが長いのに、いまだに緊張しちゃうよね……」
「そうだね。付き合いたてのカップルみたい」
「Aちゃん？」
「ん？」
彼に顔を向けると、まるで愛おしいものを見るかのような優しくて柔らかい目をしていた。
「もっと、触れてもいいかな？」
真剣に見つめられたまま言われると、心臓は早鐘を打つ。
その眼差しに、ときめいてしまった。
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菜々子(プロフ) - ひなみさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけでうれしいです！沢山更新できるように頑張りますね♪ (2020年3月6日 11時) (
レス) id: 0d283c778c (このIDを非表示/違反報告)
ひなみ - 楽しみにしてたのでまた更新してくれて嬉しいです！これからも応援してます！ (2020年3月6日 2時) (レス) id: 37bceb1891 (このIDを非表示/違反報告)
菜々子(プロフ) - クランムさん» コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (2020年3月4日 12時) (レス) id: 74e7fa000c (このIDを非表示/違反報告)
クランム - めっちゃ面白いです！無理しない程度に公式頑張って下さい！ (2020年3月4日 2時) (レス) id: 2746c53439 (このIDを非表示/違反報告)
菜々子(プロフ) - ソナさん» コメントありがとうございます！返信遅れてすみません…！頑張って更新します！ (2020年3月4日 1時) (レス) id: 74e7fa000c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜々子
| 作成日時：2019年8月31日 3時
