#25 ページ25
シチューを食べ終え、片付けを済ませたわたしたちは、ソファーに座って一息つく。
ソクミンは「お腹いっぱいだよ〜」と言いながら、自然にわたしの膝に頭を乗せた。膝枕状態だ。
「美味しかったね」
わたしは彼の頭を撫でる。ふわふわしていて、永遠と触っていられるほどに触り心地がいい。
「美味しかった〜」と彼は満足そうに微笑んでいる。
「あっ。お風呂入らなきゃ！」
思い出したかのように、彼が立ち上がって湯船にお湯を張りに行こうとしたので、わたしは引き留めた。
彼は振り返って不思議そうな顔をしている。
この時しか……タイミングはないんだ……。
勇気を出そう。
「い、一緒に、お風呂、入りたい……かも……」
恥ずかしくて顔が熱くなるのを感じる。
初めてこんな事を言ったものだから、尻込みしてしまった。
彼もわたしと同じように顔を真っ赤にさせていて、湯気が出そうだ。
「い……いいの？」
彼は動揺しているようで、定まらない目線で遠慮がちに尋ねる。
頷くわたし。
「いっ、良い入浴剤入れてくるっ」
恥ずかしいのか、それを誤魔化すために彼は逃げるようにお風呂場へと駆けて行った。
彼がいなくなった瞬間、わたしは顔を手のひらで覆う。
普段からあまり自分の素直な気持ちを口にする事はなかったから、本当に緊張していて、心臓が早鐘を打っている。
ソクミンと知り合って5年と少し。
初めて積極的なスキンシップをする事になった。
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菜々子(プロフ) - ひなみさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけでうれしいです！沢山更新できるように頑張りますね♪ (2020年3月6日 11時) (
レス) id: 0d283c778c (このIDを非表示/違反報告)
ひなみ - 楽しみにしてたのでまた更新してくれて嬉しいです！これからも応援してます！ (2020年3月6日 2時) (レス) id: 37bceb1891 (このIDを非表示/違反報告)
菜々子(プロフ) - クランムさん» コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (2020年3月4日 12時) (レス) id: 74e7fa000c (このIDを非表示/違反報告)
クランム - めっちゃ面白いです！無理しない程度に公式頑張って下さい！ (2020年3月4日 2時) (レス) id: 2746c53439 (このIDを非表示/違反報告)
菜々子(プロフ) - ソナさん» コメントありがとうございます！返信遅れてすみません…！頑張って更新します！ (2020年3月4日 1時) (レス) id: 74e7fa000c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜々子
| 作成日時：2019年8月31日 3時
