#18 ページ18
今日は珍しく会社の人たちとランチに行く予定だったが、来るはずだった他部署の方々の会議が長引きそうだという事で結局、いつものメンバーで会社の近くにある定食屋さんに行く事に。
このお店の周囲にはオフィスビルがいくつもあり、お昼の休憩の時間になった会社員たちで店内は若干混雑していた。
慌ただしく注文を受けて回る店員さんを、申し訳ないと思いながら呼び止め、鯖の味噌煮込み定食を注文。
料理が来るまでの間、ソクミンにいつものメンバーで食事することになった事をメールで伝えた。
「今度、ソクミナも混ぜて食事に行きたいね」
ミンギュがそう言うので、「そうだね」と頷いた。
学生時代以来、わたしたちは3人でどこかに行ったりとか食事に行ったりとかしていなかった。
社会人になり、お互い時間を作れなかったのもあるけど、一番はミンギュがわたしたちに遠慮をしているんじゃないかと思ってこちらからも誘おうともしていないのもある。
だから、ミンギュからその言葉を聞けて少し嬉しかった。
「僕もいいの？」
ジュンフィさんがそう言う。
ソクミンと彼は接点がないけど、きっとソクミンは仲良くしてくれると思い、「いいよ」と答えた。
ジュンフィさんは嬉しそうな笑みを浮かべる。
「Aさんがベタ惚れしてるから、きっと素敵な人なんだろうね」
「本当にそうだよ。ソクミナは純粋だから、からかうような事はするなよ？」
ミンギュがそう言うと、不思議そうな顔をしているジュンフィさん。
なるほど、天然タラシの事は自覚していないらしい。
わたしたちは談笑していると、定食がやってきた。
テーブルに美味しそうな定食たちが並ぶと、味噌のいい匂いが鼻腔に広がって、お腹が鳴る。
しかし、店員は客の多さに慌てていたらしく、わたしの膝にコップをひっくり返し、膝は水でびしょ濡れになった。
「す、すみませんっ！」
顔を真っ青にして店員が謝る。
わたしは忙しくて慌ててたんだな、と思って平気という事を伝えたのだが、責任を感じているらしく頭を深く下げる。
店員が大声で謝るものだから、周囲の目が一斉にわたしたちに降り注ぐ。
クレーマーが文句を言って店員を謝らせていると思われたかもしれない。
「失礼しました！」と店の奥から店長らしき、初老の男性が走ってやってきて、頭を下げる。
わたしは、大した事がないという旨を伝えたが店長はお代はいりませんので、と言った。
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菜々子(プロフ) - ひなみさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけでうれしいです！沢山更新できるように頑張りますね♪ (2020年3月6日 11時) (
レス) id: 0d283c778c (このIDを非表示/違反報告)
ひなみ - 楽しみにしてたのでまた更新してくれて嬉しいです！これからも応援してます！ (2020年3月6日 2時) (レス) id: 37bceb1891 (このIDを非表示/違反報告)
菜々子(プロフ) - クランムさん» コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (2020年3月4日 12時) (レス) id: 74e7fa000c (このIDを非表示/違反報告)
クランム - めっちゃ面白いです！無理しない程度に公式頑張って下さい！ (2020年3月4日 2時) (レス) id: 2746c53439 (このIDを非表示/違反報告)
菜々子(プロフ) - ソナさん» コメントありがとうございます！返信遅れてすみません…！頑張って更新します！ (2020年3月4日 1時) (レス) id: 74e7fa000c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜々子
| 作成日時：2019年8月31日 3時
