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_____2年前。
「僕と結婚したら、Aちゃんは今の仕事を続けるの？」
ソクミンに膝枕をしてもらい、くつろいでいる時にふと、彼がそう言った。
わたしは起き上がる。
「どうして訊くの？」
「結婚したら家庭に入る女の人が多いでしょ？ Aちゃんは仕事をしてて大変そうだから……」
普段と変わらない会話をしているように尋ねるソクミン。
まだプロポーズもされてないのになあ、と少し困った。
「わたしは仕事が大好きよ。やりがいがある。だから、できるだけ仕事を続けたい」
もしかしたら、彼はわたしの事を養いたいという気持ちがあるのかもしれない。
だから、この返答が彼の癪に障っていないといいんだけど。
「男の人が女の人を養うのが、普通だと思われがちだけど、わたしはそう思わないよ。わたしのように仕事が好きな人もいるし。家庭に男性が入っても変だとは思わない。支えがあると思って頑張れるから」
「Aちゃん……」
みるみるうちに目に涙をためるソクミン。
その姿に可愛いと思ったわたしは、思わず彼を抱きしめる。
「ソクミナは、わたしの事を想ってそう言ってくれたんだよね。ありがとう。でもね、わたしは家に帰ったらソクミナが作ってくれた美味しいご飯を食べたいなあ」
「それって。僕が専業主夫になるって事？」
「そうだよ」
「……いいの？」
ソクミンは上目遣いでそう訊く。
可愛い。
「もちろんいいに決まってる」
「じゃあっ。Aちゃんが喜んでくれるように、毎日美味しいご飯を作るよ。だから……」
ソクミンはいきなりわたしに軽いキスをした。
「僕と結婚してください」
突然のプロポーズだった。
もちろん、わたしはそれを承諾。
ソクミンは優しいから、わたしから切り出すのを待っているのかな、と思っていたけどこんなタイミングでしてくれるなんて想像もしていなかった。
嬉しさでいっぱいだ。
彼は「嬉しい」と涙を流しながらも笑っていた。
「ありがとう。僕、Aちゃんに一生懸命尽くすから」
「こっちこそ、ありがとう」
わたしはソクミンを力いっぱいに抱きしめた。
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菜々子(プロフ) - ひなみさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけでうれしいです！沢山更新できるように頑張りますね♪ (2020年3月6日 11時) (
レス) id: 0d283c778c (このIDを非表示/違反報告)
ひなみ - 楽しみにしてたのでまた更新してくれて嬉しいです！これからも応援してます！ (2020年3月6日 2時) (レス) id: 37bceb1891 (このIDを非表示/違反報告)
菜々子(プロフ) - クランムさん» コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (2020年3月4日 12時) (レス) id: 74e7fa000c (このIDを非表示/違反報告)
クランム - めっちゃ面白いです！無理しない程度に公式頑張って下さい！ (2020年3月4日 2時) (レス) id: 2746c53439 (このIDを非表示/違反報告)
菜々子(プロフ) - ソナさん» コメントありがとうございます！返信遅れてすみません…！頑張って更新します！ (2020年3月4日 1時) (レス) id: 74e7fa000c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜々子
| 作成日時：2019年8月31日 3時
