君は誰よりも輝いている (ページ14)

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※会社関係の人、審査員、スタッフ→SF

SF「よし、じゃあ音楽をかけるから踊ってくれるかな？」

オーディションをするために大きな部屋に移動した。

男の人以外にも数人いて、皆んな韓国語しか話せないから、それを男の人が日本語に訳して僕と会話してる。

今は、審査員の方が音楽をかけた。

はじめに流れたのはポップな曲

僕は曲に合わせて体を揺らしてく…

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『ﾊｧﾊｧ…ﾊｧ』

ポップな曲、ゆったりとした曲…などなど様々なジャンルの曲を次々と流され、僕はそれに合わせて踊った。

SF「ありがとう。次に君の歌声を聴きたい」

審査員の方は"ありがとう"の一言だけ言われて何の感想も言わなかった。

次は歌。気持ちを入れ替えて歌の準備に入る。
歌は自分の好きな歌でいいらしい、そりゃそうか。"知らない曲を歌え"と言われても歌えるはずがないもんな…

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『～♪♫♪』

SF「うん、ありがとう。じゃあ、評価に入ってもいいかな？」

『…はい』

SF「まずは、ダンス。指先までしっかりと意識して踊っていてとても良かった。ジャンルが違う曲をいくつかかけても、それに合うダンスをすぐに踊れたのはすごいと思う。だから、ダンスについては申し分ないな！」

『…！ありがとうございます』

顔には嬉しさは出ていなかったと思う。でも、初めて人に褒められてとても嬉しかった

SF「次は歌。男の子にしてはちょっと高い声。まだ、声変わりはしていないのかな？でも、その高音と透き通った音がとてもマッチしていていいと思う。ダンスは、大会に出場していたぐらいだから習っていたんだろうけど、歌も習ってたの？」

『はい…歌は5歳の頃から習っています…』

SF「だからか！すごくうまいね
歌とダンスだけを評価するなら今すぐデビューしてもいいくらいだよ」

『ありがとうございます』

SF「でも、一つだけ。直してもらいたい部分がある。」

『…！はい、』

SF「もう少し楽しんだ方がいいと思う。」

『…楽し、む？』

SF「あぁ。君はダンスを踊っている時も歌を歌っている時もずっと無表情だった。歌やダンスのそれぞれでプロになるんだったらそれでも構わない。だが、アイドルは人に魅せるものだから表情はしっかり作っとかないといけないんだ。分かるかい？」

『…はい、分かります』

SF「よし。じゃあ、それだけは気にかけてくれ。今日から君はここの練習生だ。」

『…！ありがとうございます！』