検索窓
今日:41 hit、昨日:15 hit、合計:414,948 hit

#10 いじめ。ダメ。ゼッタイ。 ページ10

放課後。

ねこちゃん救出大作戦(隙間に挟まった猫を救助する番組)を見るため、わたしは足早に教室を出て行き、校門から飛び出してしばらく走っていると。



「……んお?」



橋を渡っている時に、橋の影で同じ学校の生徒たち3人と、彼らの前で泣きそうな顔をしている可愛い顔立ちの男子生徒ひとりがいた。

彼らが可愛い男子生徒をいじめているらしく、彼らはそれぞれ自分の能力を使って彼を攻撃していた。

確かに……超能力者だって人間なのだから、こんな陰湿ないじめをする事もあるのだろう。

だけど、そんなために能力を使うってどうなのよ?

怒りが湧き上がってきたわたしは、彼らに向かって言い放つ。



「そんな事をするために能力使うんじゃないよ! そんな事に使うくらいなら、能力なくなってしまえ!!!」



意外にも声が通ったらしく、驚いた顔をした彼らがこちらを向いたかと思うと、慌てて逃げて行った。

なんだ、肝っ玉の小さい男たちめ!!! と彼らを睨んだ後、橋の下へと続く階段があったので駆け下り、泣いている可愛い男子へと駆け寄る。



「大丈夫? 怪我ない?」

「大丈夫ですっ……。助けてくれてありがとうございました……!」



まだ泣いていたけど、ハッキリとお礼を言ってくれる彼。

体中に草がついていたので、はらってあげた。

彼が泣き止むまで待ってあげる。



「本当にありがとうございました! 僕、スングァンと言います。1年生です」

「わたしはA。最近転入してきたばかりだけど、仲良くしてね」

「はい! もちろんです!」



ふとスマホで時間を確認すると、ねこちゃん救出大作戦の放送時間が迫っていたので、とても焦った。



「じゃ、また明日! いじめられたらわたしに言いなよ!」



いそいそとその場を後にし、無事ねこちゃん救出大作戦を観る事が出来た。

しかし……。

先ほどの出来事のせいで、とんでもない事態を招いてしまったとは、この時のわたしは知らない。

#11 大事件→←#9 生徒会について



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (227 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
793人がお気に入り
設定タグ:SEVENTEEN , セブチ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ミオン(プロフ) - これはもしやあるアニメのみ○んちゃんの能力でしょうか?!() (2020年4月12日 7時) (レス) id: 173bb9b2fb (このIDを非表示/違反報告)
菜々子(プロフ) - 沢山のコメントありがとうございます!早いですが非公開にせず公開ボタンを押して続編を載せてしまいましたので、切り上げて締め切らせていただきます!ご協力感謝致します(*´-`) (2020年3月24日 8時) (レス) id: 74e7fa000c (このIDを非表示/違反報告)
好喃(前垢パス忘れた)(プロフ) - NU'ESTはいかがでしょうか…? (2020年3月23日 22時) (レス) id: fc60cee356 (このIDを非表示/違反報告)
恋夜禰(プロフ) - EXOのベッキョンはどうでしょうか!?!? (2020年3月23日 21時) (レス) id: 731de4f2b5 (このIDを非表示/違反報告)
RikikiMomo(プロフ) - NU'ESTの95Lineはどうでしょか?! (2020年3月23日 21時) (レス) id: 7a0d9d0af1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:菜々子 | 作成日時:2020年3月18日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。