この学校、変なヤツしかいません。1

#45 ？ ページ45

？Side





さすがに、ガキにAの処理を頼んだのは間違いだったなあ。

面倒な事になる前に、2人から精神を奪って黙らせる事にした。

ガキで心が弱いから、すぐ俺の事を白状しちゃいそうだもん。

早めのうちに黙らせておかないとね！



「こんな物、要らないんじゃないの〜？」



寝ているAの寝室に侵入すると、彼女の小指につけられている指輪に触れる。

指輪が外れた時、多分彼女の力で俺の力は全て綺麗に消えてしまうだろう。

だけど、彼女が例の高校に転入するまでは能力を放ったままで、彼女の近くにいた俺の能力に全く影響が出なかった。

血の繋がりとか関係しているのかな？ そういう所は知らない。



「全く。世の中腹が立つ事ばかりだね。A？ 君もそう思うでしょ？」



そんな事を訊ねても、彼女は夢の中だ。

俺が夢の中に行って彼女を洗脳させてもいいとも思う。

指輪をつけている彼女は、無能力者同然。しかも睡眠中というのだから絶好のチャンス。

だけど、俺にだってプライドがある。

そうして洗脳させる事は簡単。だけど面白くないじゃん？

少しずつ周りを埋めて行って、彼女が苦しんでいる姿を見て、微笑みながら俺が彼女に言うんだ。

「俺の言いなりになれば、全部戻してあげる」って！

そうしたくてたまらないよ！ A！ 君の苦しんだ顔を見たいんだ！

いつもいつも俺を見て不機嫌か、呆れた顔ばかり見せるよね。

俺はそんな事でダメージを受けないよ。君が楽しそうにしているのは気に食わないけど！

今でも君の事が大好きな兄貴だよ。だけど、もーっと君の事が大好きになりたい。

可愛い可愛い、世界でただひとりしかいない妹よ。



「俺と一緒に組もうよ」

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