この学校、変なヤツしかいません。1

#40 不可解な事 ページ40

しかし、せっかく得た資金をあの兄貴のせいで使わざるを得ない事も腹が立つ。

仕方ない……腹に背は変えられないって事で、兄貴がこの家に住む事を許可してあげる(・・・)。

そんなこんなで早朝から兄貴と会う事を避けたいので、いつもより早く起きて素早く準備を済ませるた。

そして、お洒落なカフェで一息つく……事はせず、学校付近のコンビニに駆け込んで朝ご飯を買って教室で朝ご飯を済ませた。

はあ、なんで家の主人同然のわたしがこんな生活をしなければならないんだろう？

神様、今すぐ兄貴をどこかに飛ばしてください！

いい事思いついた！ ウォヌくんの念力で兄貴を飛ばしてもらおうかな！？

ダメだ……。と机に項垂れるわたし。

一般人には手を出せないんだった……。こんな時こそ使うべき時なのに！

うわああああん！ 兄貴と一緒にいるだけでヘドが出そうだよ！ イケメンなのに！



「キム・A。ようやくお前に復讐が出来る！」



聞き覚えのある声に振り返ると、また例の2人組がやってきた。

退学者のクセに不法侵入し過ぎでしょ！

うんざりしている上にもっとうんざりする人物がやってきたので、追い払おうとしたが。

突然、足元で小さな爆発が起こった。



「うわっ！？」



驚いたわたしは、その拍子に椅子から転げ落ちて地面に尻餅をついた。

おかしい……。この2人、超能力が無くなったはず……！

彼らを見ると、不気味にニヤニヤと笑っている。

キモ！！！



「俺たちは超能力を取り戻したんだ！ お前に復讐するために！」

「は！？ 意味分からない！ 大体、あなたたちが悪いよ！ スングァンくんをいじめた罰よ！」

「黙れ！」



もうひとりの男子が、わたしの胸ぐらを掴む。

殺気立っている彼……わたしを殺すという絶対的な意志を感じ、このままでは殺されてしまうと思った。

そうだ……！ 名前は知らないけど、能力を消せたんだ。

今すぐ彼らの能力を消すしかない！

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