#29 指輪 ページ29
スンチョル先輩が持ってきたのは、小さな指輪だった。
「これは特別な素材で造られた指輪なんだ。これをつけている間は能力が発揮されない」
そんな便利な物があるんだ。
凄いなあと感心していると、突然、スンチョル先輩がわたしの手を取った。
「へあ！？！？！？」
「ごめんね。ちょっとつけさせてくれる？」
微笑みながらそう言うスンチョル先輩に、わたしの心臓は爆発寸前！
是が非でも！！！！！！！！！
これ、結婚式で新郎が新婦に指輪をつけるシーンだよね？？
わたしの脳内再生では、もう目の前のスンチョル先輩が真っ白なタキシードを着て……。
「能力を使わなくても、Aがスンチョリに惚れているのって丸わかりだよね」
「アホ面かましてんな」
わたしの様子を見てほほえましく思っているジス先輩と、相変わらず悪口を言うジョンハン先輩。
なに言われたっていい……。幸せだ……！
左手の薬指、ではなく、小指につけられた指輪。
「本当にこれで能力が制御できるんですか？」
「うん。俺たちもつけてるよ」
「ほら」と同じ所についている指輪を見せてくれるスンチョル先輩。
てことは、先輩とお揃いって事ですね！？ 嬉しい！！
「この指輪が外れる事が卒業の条件なんだ。自分で力を制御できるようにならないと、周囲の人たちに迷惑をかけてしまうからね」
「そうなんですね……！ 頑張ります！」
そう言い切ったのは良いけど、無効の力を制御するってどうやるんだろう。
疑問を先輩にぶつけた。
「俺の場合は怪力だから、力加減をコントロールできればかな？ 今のところはこうだね」
スンチョル先輩は指輪を外すと、机に置いてある岩を指す。
「ウルツァイト窒化ホウ素と呼ばれる世界で一番固い物質なんだ。火山性の残留物から得られる物質で……」
先輩はそれを手に取ると、片手で握り潰したその刹那、岩は粉々に崩れ落ち、粉々になった岩は乾いた音を立てて床に落ちて行く。
世界で一番固い物質だと言われている物を、いとも簡単に粉々にしたよ、この先輩！？！？
でも。
「めちゃくちゃカッコいいです……！」
優しくてイケメンで怪力って本当にスンチョル先輩って、知れば知るほど素敵な人だって分かるから夢中になっちゃう！！
もっとスンチョル先輩に惚れてしまった。
「……呆れた〜」
それを見ていたジョンハン先輩は、呆れた顔をしていた。
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ミオン(プロフ) - これはもしやあるアニメのみ○んちゃんの能力でしょうか？！() (2020年4月12日 7時) (
レス) id: 173bb9b2fb (このIDを非表示/違反報告)
菜々子(プロフ) - 沢山のコメントありがとうございます！早いですが非公開にせず公開ボタンを押して続編を載せてしまいましたので、切り上げて締め切らせていただきます！ご協力感謝致します(*´-`) (2020年3月24日 8時) (レス) id: 74e7fa000c (このIDを非表示/違反報告)
好喃(前垢パス忘れた)(プロフ) - NU'ESTはいかがでしょうか…？ (2020年3月23日 22時) (レス) id: fc60cee356 (このIDを非表示/違反報告)
恋夜禰(プロフ) - EXOのベッキョンはどうでしょうか！？！？ (2020年3月23日 21時) (レス) id: 731de4f2b5 (このIDを非表示/違反報告)
RikikiMomo(プロフ) - NU'ESTの95Lineはどうでしょか？！ (2020年3月23日 21時) (レス) id: 7a0d9d0af1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜々子
| 作成日時：2020年3月18日 19時
