この学校、変なヤツしかいません。1

#15 復讐 ページ15

今日は珍しく焼きそばメロンパンが沢山売られていたので、ひとつくらい買ってもジョンハン先輩に怒られる訳ないよね！ (怒られても怖くないけど)とそれを購入した後の事だっだ。



「お前か！ キム・Aっていうのは！」



騒然とする食堂内。

目の前には、怒りでいっぱいだという表情の2人組の男性。

なんか、見た事あるようなないような……？

食堂にいる度にトラブル(？)に巻き込まれるのは、気のせいだろうか。

名前を呼ばれたので、戸惑いながらも頷くと、「連れて行くぞ！」とそのうちのひとりから腕を掴まれそうになったので、慌てて距離を離す。



「な、何するんですか！？」

「お前に復讐するために来たんだよ！」



復讐！？ と目を大きくさせる。

コイツら思い出したぞ！



「君たち、スングァンくんをいじめていたでしょ！ わたしに復讐する前にスングァンくんに謝りなさい！！！！！」



スングァンくんをいじめている所を邪魔したからって、わざわざ復讐に来たのかな。

だとしたらくだらな過ぎる！！！ 自分たちが完全に悪いし、わたしは八つ当たりを受けるだけじゃん！！！



「うるせえ！ お前のせいで俺たちの人生はめちゃくちゃになったんだ！」

「そうだ！ お前が俺たちの能力を消した(・・・)んだろ！？」



わたしは眉間にシワを寄せる。

コイツらの言っている意味が分からない。

大体、わたしは無能力者なんだから誰かの能力を消す能力なんて持っている訳ない。

それから、今朝見た掲示板の退学処分になった学生たちがスングァンくんをいじめていた人物だと知った。

誰かをいじめて超能力が消えたのなら、それは自業自得なのでは？

そう言ったら、図星だったらしく、彼らは一瞬黙った後にすぐに怒り始めた。

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