#37 ページ37
スンチョルSide
「うわ……マジかよ」広げられた光景を目の当たりにして、信じられないといった声色のミンギュ。
信じられなかった。思わず目を疑った。
まさか、例のアジトが跡形もなく爆破して消え去っているとは思わないだろう。
残されたのは、骨組みの鉄骨に爆発によって吹き飛ばされたであろう鉄くずたちのみ。
山奥よりももっと奥深くにある場所にこの施設は存在していて、この施設を発見したのも大規模な爆破が起こった事に気づいた市民からの通報だった。
ここから市民のいる町はかなり離れた場所にあって、音は聞こえなかったが不自然な大きな煙が確認できたので不審に思っての事だそうだ。
まさか、アイツらの潜伏先がこんな形で発覚するとは思わなかった。
「スンチョル先輩、コレ見つけました」
ミョンホが渡してくれたのは、半壊したスマホだった。
証拠隠滅を図った残骸だ。内臓されている基盤が剥き出しになっていて欠けているし、SIMカードも粉砕しているため中身の復元は不可能か……。
やっと尻尾を掴めたと思えば、この有様。アイツらの逃げ足の早さには感心する。
「……この事はどうか内密に。手を回しておいてくれ」
「もう済んでます」
流石、仕事が早いミョンホだ。
この事が公になれば、どれだけ密かに捜査が行われても動きずらくなってしまう。
間違っても一般人がこの地に踏み入れるのは都合が悪いので、早急にこの場所へ続く道の封鎖を施し、限られた人間のみの立ち入りに制限出来るように手配をした。
だいたいがゴミとなってしまったが、必ずアイツらへ繋がる手がかりがあるはずた。
「……はあ。骨が折れる」
再び途方もない捜査にため息を漏らした。
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菜々子(プロフ) - 蜜柑さん» コメントありがとうございます！！更新頑張ります！！ (2020年8月9日 21時) (
レス) id: 276cf1906f (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - わー、このお話ドタイプです、、、続き楽しみにしております！ (2020年8月9日 21時) (レス) id: fc1cb3405c (このIDを非表示/違反報告)
菜々子(プロフ) - yuiyui160120さん» コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (2020年8月9日 15時) (レス) id: 276cf1906f (このIDを非表示/違反報告)
yuiyui160120(プロフ) - とても面白くて続きが気になります！更新楽しみにしています！ (2020年8月9日 15時) (レス) id: e8590fba58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜々子
| 作成日時：2020年8月7日 17時
