#71 ページ21
ミンギュは何故かジフンの事を気に入ったらしく、膝の上にジフンを座らせて絵本を読み聞かせていた。
これは完全に、ジフンの事を赤ちゃんだと認識している……。
父にその事を伝えると、誤作動かもしれないな、と苦笑いだった。
ジフンはそれに不満を持っていたが、研究のためだ！ となんだかんだでされるがまま。
そのうちベビーカーに乗せようとするかもね。
見てみたいなんて言ったら、ジフンの雷が落ちてくるから黙ってるけど。
「A〜」
最近、ミンギュがわたしを見つけるたびに抱きついてくる。
その理由も、多分……誤作動。
全部再起動がきっかけで起こってるみたい。
「いてて……いちいち抱きついて来なくていいから」
「だって、Aが可愛いんだもん」
「うっ」
そして、ミンギュは愛嬌というものを覚えたらしく、たまにそんな可愛い事を言ってわたしを困らせる。
「みんなー、仕事始めようか！」
父の声にわたしたちは、地下にある研究室へと向かう。
その時、待ってー、とスングァンの声が。
「僕もっ」
「あんたは高校生でしょ？」
「いいのっ。ここに入る前に勉強しておいた方がいいっしょ？ ね？」
スングァンはミンギュを見る。
ミンギュは、うんうん、と首を縦に降る。
「じゃ、グァナも一緒に行こう」
「よっしゃー！」
こうして、スングァンも見習いだけどわたしたちの一員となった。
みんなと一緒に地下室へと行こうとすると。
「A」
ミンギュがわたしを呼び止める。
「どうしたの？」
すると、ミンギュはそっと近づき、わたしにキスをした。
「ありがとう」
「あ……えっ……」
一瞬何が起こったのか分からなくて、ボーっとしていると、ミンギュはいたずらそうに笑った。
「か、からかわないでよ……」
わたしはまだ火照っている頬で、先を行くミンギュを追いかけた。
END
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ミサキ(プロフ) - 号泣しました(´；Д；`) (2019年12月21日 20時) (
レス) id: 1d417b36ff (このIDを非表示/違反報告)
菜々子(プロフ) - Na Haさん» コメントありがとうございます！最後まで読んでくださり、ありがとうございます(^^) (2019年6月1日 0時) (レス) id: f3aae75fb3 (このIDを非表示/違反報告)
Na Ha(プロフ) - すみません、誤字りました（笑）忙しい中です。 (2019年6月1日 0時) (レス) id: bf83d3045c (このIDを非表示/違反報告)
Na Ha(プロフ) - お話ほんとに良かったです！泣きました（泣）忙し中、更新頑張ってくれてありがとう御座いました！ (2019年6月1日 0時) (レス) id: bf83d3045c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜々子
| 作成日時：2019年5月27日 13時
