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「ねえ……僕たち、これからどうなるの？」
スングァンは不安そうな表情でそう言う。
ミンギュの居場所がバレたという事は……研究員たちが彼を連れ戻そうと必死になってわたしたちに接触してくるだろう。
そして、家族も狙われかねない。
わたしたちは今、できるだけ遠くに逃げようと電車に乗っていた。
戻るつもりはないから、片道だけど。
母にも連絡しなくちゃいけないと思い、スマホに電源を入れた。
その時、父からメッセージが来ている事に気づく。
スンチョルミンギュが見つかった。やる事は分かるよな?
もっと早く見ていれば、スングァンは怖い目に遭わずに済んだのかもしれない。
変な事をするもんじゃなかった。
「……ったら」
窓際にいるミンギュがポツリと呟く。
ん？ と訊き返す。
「俺が人間だったら、スングァンくんを、Aを怖い目に遭わせなかった？」
「……ミンギュ」
「俺が、人間じゃないから。ごめんね」
ミンギュは申し訳なさそうな表情を浮かべているのだけど、それはどこかぎこちなく感じた。
きっと、そんな表情を教えられていなかったのだろう。
そんな事を言わせてしまって、申し訳なさでいっぱいだった。
「ミンギュさんはミンギュさんですよ！ ねーちゃん。あの時、怖かったけどもう平気だから！ なんとかなるって」
そんな時、スングァンの前向きに考える言葉がわたしたちを少しだけ笑顔にした。
「……ありがとう。迷惑かけてごめんね」
「いいって。いざとなったら、ミンギュさんが助けてくれるでしょ？」
「もちろん」
重苦しい空気が、少し和らいだ。
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ミサキ(プロフ) - 号泣しました(´；Д；`) (2019年12月21日 20時) (
レス) id: 1d417b36ff (このIDを非表示/違反報告)
菜々子(プロフ) - Na Haさん» コメントありがとうございます！最後まで読んでくださり、ありがとうございます(^^) (2019年6月1日 0時) (レス) id: f3aae75fb3 (このIDを非表示/違反報告)
Na Ha(プロフ) - すみません、誤字りました（笑）忙しい中です。 (2019年6月1日 0時) (レス) id: bf83d3045c (このIDを非表示/違反報告)
Na Ha(プロフ) - お話ほんとに良かったです！泣きました（泣）忙し中、更新頑張ってくれてありがとう御座いました！ (2019年6月1日 0時) (レス) id: bf83d3045c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜々子
| 作成日時：2019年5月27日 13時
