#62 ページ12
「マズい……」
ウォヌがそう呟くと、急に車を停めた。
目の前には、行く手を阻むかのように黒色の車が2台横向きに停まっており、すぐ後ろも同じように停まっていた。
目の前の車から数人の研究員が降りてきて、わたしたちにもすぐに降りてくるように指示した。
「……お前たちはここにいて。俺が話をしてくる」
ウォヌはそう言い、車から出て行こうとするので、わたしは止めた。
「わたしが行く。……ミンギュを連れ回したのは、わたしだし」
わたしは父から受け取っていた例のものを、ジャケットの裏に隠して、ズボンのベルトの部分に挟んだ。
「A」
扉に手をかけた時、ミンギュがわたしを呼び止める。
「可能なら、今押して」
「え？」
ミンギュはわたしがジャケットで隠しているタブレットに、一瞬目線を向けた。
それがどういう物なのか、理解しているらしい。
「俺は、Aになら押されても構わない」
「……それは、できない」
まだそういう時じゃない。
わたしはまだミンギュが何か言いかけていたが、聞こえないフリをして車から出た。
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ミサキ(プロフ) - 号泣しました(´；Д；`) (2019年12月21日 20時) (
レス) id: 1d417b36ff (このIDを非表示/違反報告)
菜々子(プロフ) - Na Haさん» コメントありがとうございます！最後まで読んでくださり、ありがとうございます(^^) (2019年6月1日 0時) (レス) id: f3aae75fb3 (このIDを非表示/違反報告)
Na Ha(プロフ) - すみません、誤字りました（笑）忙しい中です。 (2019年6月1日 0時) (レス) id: bf83d3045c (このIDを非表示/違反報告)
Na Ha(プロフ) - お話ほんとに良かったです！泣きました（泣）忙し中、更新頑張ってくれてありがとう御座いました！ (2019年6月1日 0時) (レス) id: bf83d3045c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜々子
| 作成日時：2019年5月27日 13時
