#126 ※恐怖のお祭り�� ページ26
職員が到着するまでは、少し時間がかかるそうなので、その間にわたしたちはまだ被害に遭っていない人々を1ヶ所に集める作業を始めた。
しかし、これが仇となってしまう。
集団のひとり、またひとり、と原因不明に発狂し始めて殺人を行ったり、自ら命を経つ人が出てきたのだ。
これでは、わたしたちも被害に遭うと判断し、その場から逃げ、どこか安全そうな場所を探すために、園内を走り回った。
「ジョングクさん、あなたは大丈夫ですか？ ミーム感染系であれば、わたしたちも危険です」
「俺は大丈夫、影響を受けていない。君は？」
「わたしも大丈夫です。SVT財団博士、キム・A」
「SVT財団Sクラス職員、チョン・ジョングク。よし、俺たちは大丈夫そうだな」
きちんと自身を、何者か確認して、お互いの身体状況を報告しあった。
もし感染が見られた場合は、記憶処理を施されなければならない。それでもダメだった場合は2人とも懲戒解雇になる。
「せっかくの休日だというのに、また潰れちゃったね」
「……そうですね。でも、仕方ないですよ」
「なんかごめんね。詳しく調べないで誘っちゃって……」
申し訳なさそうな顔をするジョングクさん。
「謝らないでください」わたしは首を横に振って否定した。
これは、本当に仕方ない事なのだ。そして、まだこの世の中に収容されていないSVTが多いって事を知らされた。
「……多分これは、
認識災害とは、SVTオブジェクトを五感(聴覚、嗅覚など)のいずれかで認識した場合に発生する影響の事だ。
今回は、何者かの手によって殺害された、首のない死体を大勢の人が見た事がトリガー(きっかけ)になり、ここまで被害が拡大してしまったのだろう、と考えられる。
詳しく調べてみないと、分からない事は多いけど、恐らくそうだろうと、ジョングクさんと話し合った結果だった。
「じゃあ、あのコースターの死体には触れない方がいいですよね。職員にも伝えないと」
「……でも、引っかかるんだよ」
ジョングクさんは腕を組み、考え込むように眉間にシワを寄せた。
「例の死体が、今回の惨劇のトリガーになったとしたら、俺たちも感染していると思うんだ。だけど、それが起こってない。という事は、死体がトリガーになるという説はない」
「……もしかして、ですけど」
「そう。そのもしかして、さ」
わたしたちが考えている事は、同じだった。
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ハユン(プロフ) - とても素敵な作品なので、いつも更新を楽しみにしていました！番外編も気になります！これからも応援しています！ (2020年10月19日 12時) (
レス) id: cedab10ae6 (このIDを非表示/違反報告)
菜々子(プロフ) - ゆみんさん» コメントありがとうございます！返信遅れてすみません(･･;)これからも更新頑張ります！ありがとうございます(*'▽'*) (2020年10月14日 19時) (レス) id: 8094e33bac (このIDを非表示/違反報告)
ゆみん(プロフ) - 菜々子さん初めまして。いつも楽しみにしています。btsとsvtをうまく取り入れていて、読んでいて飽きません。これからも応援しています。 (2020年10月11日 14時) (レス) id: 158a35186c (このIDを非表示/違反報告)
菜々子(プロフ) - ちゃこさん» コメントありがとうございます!返事遅れてすみません･･･ジュンフィくんは妖精にすると決めていたんです^^更新頑張ります！ (2020年9月28日 21時) (レス) id: 276cf1906f (このIDを非表示/違反報告)
ちゃこ(プロフ) - 占ツクにはなかなかない感じの作品でとっっっても面白いです！妖精むんじゅにがかわいくてかわいくて、、、次の更新も楽しみにしてます！ (2020年9月25日 20時) (レス) id: fb7037f466 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜々子
| 作成日時：2020年9月8日 23時
