クズは一途でもお断り［MINGYU］ (ページ10)

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シャワーを終えると、キッチンからはふわりと優しいいい匂いが漂っていた。
匂いを辿って、リビングの椅子に座る。
ミンギュはいつものように私の目の前に座った。

MG「朝粥作ったから一緒に食べよう」
A「わあ〜！ありがとう！！」
MG「テンション上がりすぎじゃない？笑」
A「だって嬉しいんだもん、ミンギュの作る朝粥大好きだし！」
MG「へへ、かわいい」
A「え」

にこにこと嬉しそうに私の頭を撫でるミンギュ。
これじゃまるで、カップルみたいじゃない。
今日のミンギュは本当に変だ。

A「いただき…」
MG「待った」
A「え？」
MG「A髪乾かしてない」
A「え、いつも時間空けてからじゃん」
MG「風邪引いちゃうから先乾かして」
A「うー、目の前に朝粥があるのに…」
MG「俺が乾かしてあげるから、ソファの前座って」
A「…え」

早く、と促されて私は言われた通りソファの前に座る。
その真後ろに、ドライヤーを持ってきたミンギュが座って、私の髪に優しくドライヤーを当て始めた。
な、なにこれ、なにがどうなって…！？
様子がおかしいミンギュは、とことん変だ。
こんなこと今までなかったのに。
起きてからたったの1時間ちょっとで、半年分くらいの優しさを受けている。
胸焼けしそうなくらいだ。
しばらくして、できた！と私から離れるミンギュ。
すぐに乾かしたおかげか、ミンギュが乾かしてくれたおかげか、いつもより髪がサラサラな気がする。
そんな私の戸惑いもつゆ知らずミンギュは、朝粥食べよ〜！とリビングの椅子に座った。