クズは一途でもお断り［MINGYU］ (ページ9)

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MG side

Aが見える位置に座ることはできたけど、俺はあっという間にA以外の女の子たちに囲まれてしまって、少し遠くの席になった。
しかも、Aの隣にはウォヌヒョン。
最悪、一番隣に座らせたくなかったのに…
しかもなんか距離近くない？
なんでそんなにくっついてるの、離れてよ。
遠くから念を送ったのに気が付いたのか、Aが俺の方に向かってきた。
そして耳たぶを引っ張られて外に連れ出された。
Aは怒っていた。
悪いけど俺も怒ってるよ、ウォヌヒョンに無警戒なAに。
それを伝えるとAは想定外なことを言った。

A「じゃあミンギュが隣に来て見張ってればいいじゃない」

再度確認したけど、本当にそうしていいらしい。
Aがそう言うなら、そうするまでだ。
俺はAが言った通りにAの隣に座って、Aとウォヌヒョンを見張った。
そんな俺に嫌気が差したのか、Aはヤケになってお酒を飲みまくった。
飲み過ぎだって止めようとしても、やめようとしない。
俺が店の人に水をもらいに行っている間に、酔い潰れたAは眠っていた。
……ウォヌヒョンの肩で。

MG「ちょっとヒョン、Aを返して」
WN「Aは物じゃないよミンギュ」
MG「うるさい、いいから返して」
WN「はいはい。ミンギュは子供だなぁ」
MG「ヒョンと一歳しか変わらないよ。それじゃ俺たち帰るから」
「え〜、ミンギュくんもう帰っちゃうの？」
MG「ごめんね、もう遅いしみんなも気をつけて帰ってね」
「は〜い」

テーブルに投げつけるようにして2人分の食事代を置いた俺は、静かに寝息を立てて眠るAを抱き上げ、ウォヌヒョンをキッと睨んで店の外に出た。