6 ページ6
.
A「私、本当はずっとミンギュのことが…」
MG「ごめん、俺にはたくさん彼女がいるから、Aだけに絞ることはできないけど…それでもいい？」
A「そ、そんな…」
ごめん、と言いながら私を抱きしめる腕を緩めるミンギュ。
なんだか遠くに行ってしまうようで、胸が痛くなってくる。
MG「じゃあ俺もう行かなきゃ」
A「いやだ、行かないで、」
MG「ごめんね」
A「待って…！」
A「ミンギュ！」
自分の声に驚いて目を開けると、いつの間にか私は自分の部屋のベッドで寝ていて、私の目からは涙が溢れていた。
なんであんな夢を見たんだろう。
やっぱり、私がミンギュを好きだという気持ちは、知られない方がいいってことなのかな。
そんなことを考えていると、バタバタと慌ただしい足音が聞こえてくる。
突然私の部屋のドアがバン！と開かれた。
勢いよく入ってきたのはミンギュで、その勢いのまま私にぎゅっと抱きついた。
MG「A！」
A「わ！？」
MG「今俺の名前呼んだよね！？って、泣いてるの！？何かあった！？」
A「え、あ、えっと、夢を見て、それで、」
MG「夢？俺が出てくる夢？」
A「そう、みたい」
MG「なんだ、びっくりした…Aに何かあったのかって、心配したんだから…」
一度体を話したのに、またぎゅーっとさらに強い力で抱きしめられる。
ミンギュからのハグにはもうずいぶん慣れたけど、こんなに強い力で抱きしめられたのは初めてだ。
でも、この苦しさがなんだか嬉しくもある。
私は抱きしめられたまま、ミンギュに聞いた。
A「ごめん…あの、さ、昨日のこと、途中から覚えてないんだけど…」
MG「だろうね。A相当酔ってたし」
A「ミンギュ、なんか怒ってる？」
MG「そりゃ怒るでしょ！無防備にあんなところで寝るなんて！」
俺がいなかったら危なかったんだから！とプンスカ怒っているミンギュ。
ということは、私がもたれた相手はミンギュだったんだ。
それを知って、私はなんだか安心した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1190人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ｻｸｻｸﾊﾟﾝﾀﾞ | 作成日時：2024年3月6日 18時
