今日:201 hit、昨日:328 hit、合計:204,414 hit
小｜中｜大
46 ページ46
.
あの日から結局3日経って、今日は木曜日。
私って本当に弱いんだなと痛感する。
そろそろ覚悟を決めてミンギュに話しかけなきゃ。
それに、これ以上ウォヌ先輩のお世話になるわけにもいかないし。
お昼休み、ミンギュが1人で自販機に向かうのをたまたま見かけて、私は後を追った。
コーヒーを買ったミンギュは、自販機の横のベンチに座る。
今がチャンスだ、今しかない。
A「ミンギュ」
MG「え……A？」
A「あの、その……」
MG「あ、えっと……」
「「ごめん！」」
あの時みたいに、私たちの声が重なる。
勢いよく下げた頭を上げると、同じく頭を下げていたミンギュも頭を上げた。
お互いに目が合う。
なんだかその状況がおかしくて、同時に吹き出した。
A「ふふ、なにこれ笑」
MG「こっちのセリフなんだけど？笑」
なんか久しぶりだな、こういうの。
ミンギュと距離を置いていたから、ミンギュの笑う顔を見たのも久しぶりだし。
こんなに笑ったのも久しぶりだ。
それに、ミンギュの笑顔はなんだか安心する。
MG「A痩せたんじゃない？ちゃんとご飯食べてるの？」
A「ミンギュの方こそ」
MG「俺は変わらず元気だよ。家に1人で少し寂しいけど」
A「……あの、ミンギュ」
MG「うん？」
A「今日、家に帰ってもいいかな…？」
MG「当たり前でしょ？Aの家なんだから。そろそろ帰って来てくれなきゃ困るよ」
A「……ありがとう」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1190人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ｻｸｻｸﾊﾟﾝﾀﾞ | 作成日時：2024年3月6日 18時
