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翌朝目が覚めると、ソファで寝たせいで体はバキバキ。
今日が休みでよかった、こんな体じゃデスクワークなんてできないや。
グググ、と伸びをしてソファから立ち上がり、顔を洗おうと洗面所に向かった時だった。
ガチャリと鍵が開く音がして、ミンギュがリビングに入ってきた。
MG「ただいま」
A「おかえり、遅かったね？」
MG「Aは休みなのに起きるの早いんだね」
A「昨日、せっかくミンギュのこと待ってたのに」
MG「……ごめん」
昨日のままだしお風呂入ってくるよ、と言って、ミンギュはジャケットを脱ぎ始めた。
ジャケットから何かがひらりと落ちて、" それ "を拾い上げる。
私が拾い上げた" それ "は、鼻にくる香水の匂いがプンプン漂う、派手な柄の名刺だった。
A「ミンギュ、これ落ちたよ」
MG「うん？……あっ」
A「…………私、今日会社行くから」
MG「え、でも今日休みじゃ、」
A「休日出勤なの。じゃあね」
極力ミンギュの顔を見ないように避けて、私は仕事用の身支度を済ませて家を出た。
間違えてその名刺もそのまま持って来てしまい、ポケットに突っ込んだ。
私がこれを拾い上げた時、ミンギュは焦ったような顔をしてた。
私にこれが見つかって、まずいと思ったんだ。
怒り？それとも、悲しみ？
自分でもはっきりとはわからない感情がグルグルと体の中で渦巻く。
わからない、でもとにかく顔を見たくなかった。
姿すら見たくないと思った。
……やっぱりクズは、クズのままなんだね。
行く宛もなく、思いつきで放った自分の言葉通り会社に向かった。
どうせ誰もいない。今日は休日だから。
だったら都合がいい、私は1人になれる。
そう思ってオフィスのドアを開いたのに。
A「ウォヌ、先輩…」
WN「お、A。お前も休日出勤？」
彼は私より先にオフィスにいた。
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作者名：ｻｸｻｸﾊﾟﾝﾀﾞ | 作成日時：2024年3月6日 18時
