クズは一途でもお断り［MINGYU］ (ページ32)

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スーパーに着いて一目散に向かったのはお肉コーナー。
やっぱり腹が立った時はお肉に限る。
高いお肉食べてストレス発散してやる。
お肉コーナーに行くとある人物がいた。

A「ウォヌ先輩？」
WN「お、1人で買い物？」
A「ミンギュと一緒だったんですけど変な女に絡まれてたので置いてきました」
WN「あー、だから不機嫌なんだ？笑」
A「だって、さっき初めて会った女に、大したことなさそうとか、キャンキャン吠える子犬とか言われたんですよ！」
WN「うわ〜、すごい人だね、俺そういうの苦手笑」
A「ほんとムカつきます、あの女の人にもミンギュの女の趣味にも！」
WN「ほんと散々だな笑」

たまたま遭遇したウォヌ先輩にさっきの女とミンギュの愚痴を漏らす。
ウォヌ先輩は宥めるように私の頭にポンと手を置いた。
その瞬間、ウォヌ先輩のその手は誰かによって退けられた。

A「？」
MG「ウォヌヒョン、俺のAに何してるの？」
WN「少し話してただけだよ。それと、お前の言う" 俺のA "から目を離したのはお前自身だろ？ミンギュ」
MG「……」

別に買い物に付き合ってくれなくても、気が済むまであの女といればよかったのに、なんてまた可愛げのないことを考える。
ミンギュとウォヌ先輩、空気悪くない？
私の頭上で何が起こってる？
っていうか、

A「いつから私は" ミンギュの "になったの？」
MG「う……」
A「私、たとえミンギュでもクズはお断りだから」
MG「…！」

ミンギュの目を見てはっきりそう伝えると、効果音が聞こえてきそうなくらい、ガーンとしているミンギュ。
心なしか涙目にも見える。
ウォヌ先輩はその隣で吹き出して笑っていた。
さっきまで言い合いしていたはずなのに、ウォヌ先輩がミンギュを慰めている。
なんなんだこの2人。