クズは一途でもお断り［MINGYU］ (ページ29)

今日:239 hit、昨日:328 hit、合計:204,452 hit

29 ページ29

.

お腹が空いて目が覚めると、とっくにお昼は過ぎていて、現在の時刻は午後3時。
お休みだからって寝過ぎたなあ。
まあ多分、昨日お酒を飲んだせいだろうな。
お酒を飲むと途端に眠くなって、次の日もなかなか起きられなくなるのがいつものパターン。
つまり私はいつものパターン通りの行動をしている。
それにしても、また変な夢を見た気がする。
また私がミンギュに気持ちを伝えていたような。
でもこの間見た夢と違うのは、ミンギュがどこにも行かなかったというところ。
あんまり覚えていないけど。

今ガッツリ何かを食べれば、多分夕食は食べられないだろうな。
よし、フレンチトーストにしよう。
午後3時ってことはおやつ時だし、フレンチトーストなら寝起きにもちょうどいい。
リビングに行くと、テーブルの置き手紙に気が付いた。
なんだ、ミンギュ出かけてるのか。
家にいるんだったらついでにミンギュの分も作ってあげようかと思ったんだけど…
いないなら1人分でいっか。
そう思って冷蔵庫から卵と牛乳を取り出した時だった。

MG「ただいま〜」
A「お、ミンギュおかえり」
MG「ふふっ笑」
A「なに？」

帰ってきたミンギュは私を見るなり目を細めて吹き出すようにして笑う。
人のこと見て笑うなんて失礼なやつ。
ムカつくから無視して再びキッチンに入るとミンギュは私を追いかけてきて、背後から私の髪を整えるように私の髪に触れた。
そのままバックハグのような体勢になる。
耳元で聞こえるミンギュの声がくすぐったくてムズムズする。

MG「今起きた？髪ボサボサなんだけど笑」
A「ついさっきお腹が空いて起きたの〜」
MG「本能の赴くまま？ほんとかわいいA笑」
A「うるさいなー、お休みなんだからいいの！フレンチトースト作るけどミンギュも食べる？」
MG「お、じゃあお願いしようかな。Aのフレンチトースト好きなんだよ〜」
A「そうなの？初耳」
MG「分量とか全部適当なのに、いつも甘すぎなくてちょうどいいんだよね」
A「全部適当は余計だけどね？笑」
MG「Aがフレンチトースト作ってくれるなら俺はコーヒー淹れるよ」
A「お〜、すごい贅沢なBreakfastだ」
MG「もう時間的にCoffee breakでしょ笑」

あっという間に作り終えたフレンチトーストをお皿に盛り付け、リビングのテーブルで一緒に食べる。
我ながら今日のも美味しい。
フレンチトーストを作ることに関しては、私って天才なのかもしれない。