クズは一途でもお断り［MINGYU］ (ページ28)

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MG side

MG「そうじゃなくて、Aは何事もなかったようにお風呂に入って寝たんだよ」
MH「何事もなかったようにって？」
MG「告白してくれたのかと思ったら『じゃ私は寝るからおやすみ！』って、告白なんてなかったみたいに。俺夢でも見てるのかと思った」
DN「おあずけを食らったんですね、ミンギュヒョン…」
MH「酔っ払い怖」

俺も昨日それ言ったな、なんて悠長に考える。
Aが起きてくる前に家を出たから、Aが告白したことを覚えてるのかどうかすらわからないし。

MG「でも俺、嫌われてると思ってたし、実際嫌いって言われたから、告白されるなんて思いもしなかった」
MH「嫌いって言われたの？笑」
MG「なんで嬉しそうなの！」
DN「まあまあ笑ヌナになんて言われたんですか？」
MG「『クズは嫌いだけどミンギュのことは嫌いになれない』って」
MH「なんだ、クズを嫌いって言っただけか。ミンギュを嫌いって言ったんだと思ったのに」
MG「だからなんで残念そうなんだよ！」
MH「まあどちらにせよミンギュがこれからもクズのままなんだったら、いつか本当に嫌われるよ」
DN「たしかに。ヌナはヒョンがまだクズだって思ってるから、それ以上言わなかったんじゃないですか？」
MH「その可能性はあるよね、Aはそういう子だし」

ということは、俺がクズじゃなくなったら、Aは本当に俺のことを好きになってくれるってことなのかな。
俺にもまだチャンスはある…？

MH「ま、女遊びがひどいことを除けば、ミンギュはそれなりにいいやつだし」
DN「ですね、クズなことを除けば優良物件ではあるから」
MG「俺ってそんなにクズ…？」
MH・DN「「うん」」
MG「………」
MH「ミンギュにその気があるなら、Aにクズじゃなくなったところを見せればいいんじゃない？」
MG「なるほど…」

俺がAを好きな気持ちは変わらない。
あの告白が酔っ払いの戯言だとしても、Aが覚えてないとしても、まだ俺を嫌ってないって可能性は十分にある。
本当に嫌いなら多分、とっくに同居は解消されてるはずだし。
それならAの気持ちが遠ざからないうちに、俺がまともになってAにリベンジすればいい。

俺はクズ脱却を決心した。