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MG side
MG「Aちゃんは俺がいなくて寂しくなっちゃったんですか〜？笑」
A「うん」
MG「えっ」
顔を赤くして頷くA。
話を振ったのは俺なのに、ついその可愛さと素直さに驚いてしまう。
Aはお酒を飲みたがる癖に弱い。
酔ったら言動が幼くなって、いつもより素直な甘えん坊になる。
普段こんなに素直になることはないからこそクるものがあって、いつも俺は必死になって理性を保つ。
だから先週の打ち上げも本当は行ってほしくなかった。
こんな風にされて、男が我慢できるわけがない。
長年一緒にいる俺でも耐えるのに精一杯なのに。
そんな俺の気持ちなんて知らないAは、さらに距離を縮めてくる。
MG「Aさん？近いんですけど…？」
A「ミンギュ」
MG「は、はい」
A「私ね、クズは嫌いなの」
MG「……知ってます」
A「一度に何人もの女と関係を持ってる人なんて許せないの」
MG「……存じ上げております」
A「でも、ミンギュのことは嫌いになれない」
MG「うん？」
今日のAは様子がおかしい。
ただ酔っているだけなのか、それとも本当は酔ってないのか。
でもなんだか" いつもと違う "と感じざるを得ない、ただならぬ雰囲気があった。
目が合ってるのに焦点が合ってない。なんか、怖い…
俺はAを遮ることなく、Aの言葉を待った。
A「私にミンギュを縛る権利はないし、他の人に牽制する権利だってない」
MG「うん」
A「でもね、ミンギュに離れていってほしくない」
MG「……」
A「…私はミンギュが好きだから」
そこまで言って、Aは突然ソファから立ち上がる。
「もうこんな時間？じゃ私お風呂入ってくるねー！」と、リビングから出て行った。
え、ここにきておあずけ…？
Aはテレビのチャンネルが切り替わったみたいに、さっきとは全く違うテンションになった。
待って、え、俺全然頭の中整理できないんだけど。
金縛りに遭っているみたいに体も動かないし。
Aは何もなかったかのようにお風呂を済ませ、「ミンギュなんでずっとそこで固まってるの？私は先に寝るよ、おやすみー」と俺に言い放ってすぐに部屋に戻って行った。
俺だけ時間止まってるのかな。
MG「酔っ払いって、怖い……」
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作者名：ｻｸｻｸﾊﾟﾝﾀﾞ | 作成日時：2024年3月6日 18時
