クズは一途でもお断り［MINGYU］ (ページ24)

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2人で片付けるとあっという間に綺麗になった。
私1人だと手際も悪いし効率も悪いし、こんなに早く片付かなかっただろうなぁ。
しみじみとありがたさを感じていると、ミンギュは冷蔵庫を開けた。

MG「俺が作ったの、ほとんど食べ終えたんだ」
A「全部おいしかったよ」
MG「当たり前でしょ、俺がAのために作ったんだから」
A「うん？まぁ、そうだね…？」

ミンギュはたまに、オンマよりオンマみたいな時がある。
私ってミンギュに育てられてるのかな。
まあ胃袋は完全に掴まれちゃってるけどね。
ミンギュは2人分のラーメンを作り、少しだけ残っていたキンパをお皿に並べた。
相変わらず手際がいいなあ。

MG「じゃあ食べようか」
A「うん」

ミンギュの作るラーメン、久しぶりだなぁ…
ラーメンは彼の得意料理であり、私が一番好きなメニュー。
私の目の前の席にミンギュが座る。
ただそれがとても嬉しくて、なんだか泣きそうになる。

A「ミンギュ」
MG「ん？」
A「おかえり」
MG「あ……」

" いただきます "を言おうとしていたミンギュは、手を合わせたまま驚いた顔で私を見て固まる。
それでも、今言わなきゃいけない気がしたんだ。
私がかけた言葉に喜んでいるのか、それとも私が泣きそうになっているのに気付いたのか、どちらかわからないけれど、ミンギュは嬉しそうに、私を安心させるように優しく笑った。

MG「ただいま、A」