クズは一途でもお断り［MINGYU］ (ページ19)

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翌日の朝、始業前。
自販機でコーヒーでも買ってこようかと自販機コーナーに行くと、同期のソ・ミョンホがいた。
ミョンホは自販機横のベンチに座って私がコーヒーを買うのを待っている。
ああこれ、ミョンホもミンギュのことで何か察したのかな…
逃げることもできず私はミョンホの隣に座った。

MH「A、僕に言わなきゃいけないことあるよね？」
A「えっ、えっと〜…」
MH「いつからウォヌヒョンに切り替えたの？」
A「………はい？」

ミンギュの名前が出ると思い切っていた私は拍子抜けしてしまった。
なんでウォヌ先輩の名前がここで出てくるんだろう。
残念ながら全く心当たりがない。
それに" いつから切り替えた "って、どういう意味？

A「ミョンホ、言葉の意味がわからないんだけど…」
MH「何、まだ隠そうとするの？」
A「いや、隠そうとしてるんじゃなくて、本当にミョンホの言っていることがわからない。どういうこと？」
MH「A、ヒョンと付き合ったんじゃないの？」
A「ウォヌ先輩と？そんなわけないじゃん」

だって私、相当諦めが悪いのかまだミンギュが好きだし。
私の答えにミョンホは驚いている。
いや、驚かされてるのは私の方なんですけど？
なんでそんなことになってるの？？

MH「ウォヌヒョンと付き合い始めたからミンギュはAから離れたんじゃないの？」
A「違うよ、ミンギュが勝手に離れたの。ていうか付き合ってるからって離れる必要ないでしょ」
MH「でもこの間の日曜日、会社の近くで2人が並んで歩いてるのを見たって人が、」
A「あー、あれは私が先輩に相談聞いてもらっただけだよ」
MH「それ、ミンギュは知ってるの？」
A「さあね、突然家出した挙句、私避けられてるんだから」
MH「えぇ……」

私は一連の出来事を洗いざらい話した。
打ち上げのことも、甘くされたことも、キスのことも、家出のことも。
ついでにスングァナから聞いた話も全部。
ミョンホならわかってくれるだろうと思って。
それに、どう考えても私は悪くないし。