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予想もしなかった驚きの返答で、もう少し詳しく聞きたかったけれど、今から用事があるから、とウォヌ先輩は帰って行った。
さっき2人が言っていたことが全くわからず、家を出る前と比べて余計に頭がこんがらがってしまった。
ミンギュが何を考えているのか、本当にわからない。
でもきっとこれ以上考えても埒が明かない。
考えるのを放棄して、家の近くまで帰ってきた時。
「A〜！」
どこかから私の名前を叫ぶ声が聞こえてくる。
この声、ミンギュ？
キョロキョロと辺りを見回すと、家のベランダから私に向かって手を振るミンギュが見えた。
いや、そんな遠くから私ってわかったの？びっくりなんだけど。
私がヒラリと手を振り返すと、一層嬉しそうに笑うミンギュ。
うわぁ、笑顔が眩しい…
家の前に着いて玄関を開けると、ミンギュは待ってましたと言わんばかりに玄関前で待機していた。
たまにミンギュのことが犬に見える時があるけど、今のミンギュは今までで一番犬に見える。
そしてその勢いのまま、私に飛びついて抱きしめてきた。
MG「おかえり！」
A「た、ただいま」
MG「どこ行ってたの？」
A「カフェだよ。会社近くの」
MG「チャニの店？1人で？」
A「いや、ウォヌ先輩と一緒に」
MG「げっ」
A「げ？」
今まで聞いたことのないような声で反応するミンギュ。
げってなによ、失礼な。
なかなか私から離れようとしないミンギュを押しのけ、靴を脱いで入ろうとすると、今度はなぜか玄関横の壁に追いやられた。
何これ、壁ドン？ていうかさっきから近い……
MG「A、ヒョンのこと好きなの？」
A「うん？」
MG「今日休みなのにヒョンに会ってるし、昨日もヒョンの隣にいたよね？」
A「あっ、そうだ！昨日私、ミンギュじゃなくてウォヌ先輩の肩で寝たの！？」
ミンギュだと思ってたんだけど！と逆に問い詰めると、ミンギュの眉間にシワが。
え、なんで急に不機嫌になった？
その瞬間、ミンギュは私の顔に顔を近付け、突然私にキスをした。
そして私が驚いて動けない間に「ばか」と呟いたミンギュは、私と目を合わせることなく一目散に自分の部屋に入って行った。
A「……は？」
A「……はあ〜！？」
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作者名：ｻｸｻｸﾊﾟﾝﾀﾞ | 作成日時：2024年3月6日 18時
