白昼夢は闇を見せない (ページ4)

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#4ジョンハンページ4

音楽番組の収録のため、とある局を訪れていた。

楽屋で待機している時、いつものように少し寝て体力を温存しようとした時。

「ヒョン。最近物騒だと思わない？」

ふと、ソクミンが話しかけてきた。

「え、何が？」

「ほら、あの事件だよ」

数年前から頻繁に起こっているという、アイドルばかりを狙う殺人事件に、失踪事件。

警察はこの事件は同一犯だと考えているそうだが、未だ犯人の目星は掴めておらず、捜査は難航していると噂で聞いた事がある。

そして……俺たちが出来るのは、単独行動しないこと。

犯人は決まってアイドルがひとりの時を狙っているらしく、何故か2人以上で行動すれば被害に遭わずに済むのだ。

そうやって対策したおかげで、俺たちの安全は守られていた。

「怖いよね。ヒョン、気をつけてよ？」

「お前もだろ」

これ以上話を広げるわけでもなく、俺は改めて目を閉じて眠りに入った。

この時までは、俺はどこか他人事だと思っていたんだ。