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彼女たちが去って行った後、この場に誰もいない事を確認し、堪えきれなかった涙を流した。
本当に今、ものすごく胸がいっぱいだ……。
早くみんなの元に帰りたいのに、涙で視界が歪んで歩きずらい。
落ち着いてから歩こうと、立ち止まった時。
「A！ どうして泣いてるの！？」
気づいたら、宿舎の前にいたらしく、わたしの帰りの遅さを心配したジスさんが駆け寄ってきた。
ファンの子から貰った寄せ書きの事を言うと。
「ファンの子に泣かされたんだね〜」
ふふ、と笑いながら慰めてくれるジスさん。
みんなが待ってるよ、と彼は宿舎へと手を引いてくれる。
宿舎に戻ると、みんなは玄関で待っていてくれたらしく、わたしが帰ってきたのと同時に、みんなが抱き着いてきた。
「おかえり！！」
みんながそう言うから。
「ただいま！」
元気に返すと、元気そうでよかった、とみんなから頭を撫でられる。
本当に良かった。みんなの元に戻れて……。
「A」
スンチョルさんが、みんなより一歩後ろでほほ笑んでいる。
今回も、一番迷惑や心配をかけて……ずっとわたしの事を信じてくれたのは、彼だった。
「スンチョルさん。ただいま」
「おかえり。もう体は平気なのか？」
「うん。みんなに後れをとると思うけど……」
「大丈夫！ 俺がダンスを教えてやるよ！ マンツーマンだぞ！」
スニョンさんがそう宣言すると。
「ダンスよりラップでしょ？ Aちゃんはヒポチなんだから」
ハンソルくんがそう言うので、スニョンさんは「ダンスのほうがいい！」とわたしと肩を組んだ。
「Aはもっとボーカル力を上げた方がいい。アイドルやっていく上で、ボーカルは基本だぞ？」
ジフンさんがそう言う。
ダンスだの、ラップだの、ボーカルだの、で何故か争いが起こっている。
それを鶴の一声ならぬ、統括リーダーであるスンチョルの一声でみんなは静かになる。
「Aは今、病み上がりなんだ。労わるのが最初だろう？」
「そっか！ じゃあ、すぐにマッサージしてあげるね！」
ミンギュさんはわたしをお姫様抱っこすると、リビングまで駆けだした。
ズルいぞ！ とその後をみんなが追いかけてきた。
その様子を見て、わたしは面白くて笑ってしまう。
こんな感じだった。
いつものSEVENTEENに戻ってきた、と実感できた。
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菜々子(プロフ) - (名前)Jさん» コメントありがとうございます！嬉しいです！頑張ります♪ (2020年2月26日 16時) (
レス) id: 0d283c778c (このIDを非表示/違反報告)
(名前)J(プロフ) - 本当に面白いです！！＾＾これからの更新を楽しみにしています！！ (2020年2月26日 14時) (レス) id: f874e9c477 (このIDを非表示/違反報告)
菜々子(プロフ) - すのさん» コメントありがとうございます！そんな事を言っていただけて嬉しいです♪更新頑張ります！ (2020年2月24日 13時) (レス) id: 0d283c778c (このIDを非表示/違反報告)
すの(プロフ) - 好きすぎて何回も読み返してます...！！話の中に感情移入しやすく読み返したいそんな気持ちになる素晴らしいお話です！！これからも楽しみにしてます！無理をされない程度で頑張って下さい！応援してます！ (2020年2月24日 10時) (レス) id: c28969ffcd (このIDを非表示/違反報告)
菜々子(プロフ) - ありがとうございます(^^) (2020年2月23日 18時) (レス) id: 74e7fa000c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜々子
| 作成日時：2020年2月18日 22時
