member of seventeen (ページ29)

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パフォーマンスの練習とボイストレーニングに追われる日々が続いた。

歓迎会を開いてもらってからは、メンバーとも話しやすくなり、自分から話しかけられるようになったりもした。

そして新曲のレコーディングの日が来た。

全体のレコーディングに参加できていなかったウォヌと一緒だ。一緒に会社のレコーディングの部屋に向かう。

「風邪とか引いてたんですか？」ほかのメンバーより接するタイミングが少なく、自分から質問したのはもしかしたら初めてかもしれなかった。

ウォヌ「なぜかその前の日から鼻水止まらなくてさ、熱出たりとかはなかったんだけど、ほんとに鼻詰まりだけすごかったんだ」なんだそれ。

ウォヌ「どっちにしろAがレコーディングする日があるし、それならそっちのひに録る方が完成度高いから」

「なるほど」

物腰が柔らかくて話しやすい。そして声がやさしい。

二人で会社に入り、作業室から直行したウジと落ち合う。

よろしくお願いします、とあいさつを交わし、レコーディングはすぐ始まった。