member of seventeen (ページ26)

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何人かはリビングでそのまま寝てしまい、生き残ったメンバーで毛布をかけたり後片づけをしたりと動き回る。

自分はもちろん後片付け側である。

一緒に片づけをしていたディエイトが、まだ飲めるかときいてきた。
お酒は強くはないがみんながはしゃいでたのとバランスをとるかのように意識せずとも控えめな飲み方をしていた。だからキャパにはまだまだ余裕がある。

「いけます。飲み足りないですか？」

８「じゃ、一緒にワインでも飲みながら少し話さない？同い歳だし。」

「ぜひ！うれしいです。」

軽くテーブルを整えて、ディエイトが自分の部屋から持ってきてくれたワインとグラスを準備する。

「僕はメンバーの中で入るのが一番遅くてね、」

と、練習生時代の話をしてくれた。もともと自分から前に出る性格ではないし、そもそも言葉の壁があったと。泣いた日もあった、と。

８「Aは、もうデビューしてるところに加入するから、もしかしたら僕の時より大変かもしれない。ありがたいことにたくさんの人が好きになってくれて、それはだれか特定のメンバーが好きって人もいるけど、グループをまるごと好きになってくれた人も多い。そういう人たちがどんな反応を示すかわからないけど、あんまり影響されないで。」

言ってくれようとしてることは十分に伝わった。

「はい。まずはメンバーのみなさんに認めてほしいけど、もちろんファンの人たちにも好きになってもらいたいです。どう頑張ったらいいか明確にはまだわからないから、それを探さなきゃですけど」

８「クプスヒョンがね、Aと電話で話したってみんなに教えてくれたんだ。それで今日の歓迎会やることになったんだよ。」

「わ、恥ずかしい。昨日は嬉しくてべらべらと話しちゃったんです」

８「話していいんだよ。実はね、みんなで話し合って全員が賛成しないと新メンバー加入の話は無しってなってたの。」

(そうだったんだ。じゃあみんな賛成してくれたってことなのか)

８「なにが言いたいかってね、これからたくさんいろんな変化があると思うけど、仲間がいるよってこと。絶対的な仲間がいるって何をするうえでもこれ以上心強いことないと思うんだ。」

「うん。ありがとう」

カチン

あらためて乾杯する

近くのソファで寝ていたホシのいびきが大きくなって二人で笑った。

いつのまにか敬語はなくなっていた。