#168 ページ18
ジスSide
よくもまあ、こんな所に拠点を作るよね、と呆れて笑みがこぼれる。
ミンヒョンが作った拠点は、僕たちが元々使っていた場所だった。
初めてここに来た時、驚いたけど彼らしいと思った。
扉の前で暗証番号を入力し、セキュリティを解除すると室内へ入った。
不自然なほどにここは静かで、僕が歩くたびに鳴る革靴の音しか聞こえない。
不審に思った僕は、眉を顰める。
「……気づいてないとでも思った？」
笑顔で振り返れば、驚いた顔をしているジュンフィがいた。
きっと、ジョンハンに命令されて僕の後を追ってきたんだろうけど。
彼はすぐに僕と同じように笑顔を浮かべた。
「ジスヒョンなら、気づかないはずがないよね」
「……邪魔するの？」
腰に携えていた拳銃を取り出すと、ジュンフィの足元に銃弾を撃ち込んだ。
それをサラリと交わす彼。
床に手をついた彼は、意味ありげに口角を上げる。
その瞬間、誰かに羽交い絞めされた。
「お前ひとりで行かせる訳にはいかない」
この声は。
僕は敵わないよ、と笑ってしまう。
「ハニ。どうして来れたの？」
「俺の身体能力舐めんな」
ジョンハンは、僕を拘束するようにジュンフィに指示をする。
ジュンフィに身動きできないように体を拘束されている間、ジョンハンは僕に近づいて目線を合わせるようにしゃがんだ。
「お前の妹は俺が助けに行く」
ジョンハンはそう言うと、僕の手から拳銃を奪った。
「これ。当たってたらジュンフィは死んでたんだぞ？ 自分の利益のために、仲間が犠牲になってたまるもんか」
ジョンハンは僕に軽く平手打ちをかました。
声色から、怒りがうかがえたけど、僕の頬を叩く事で抑え込んだのだろう。
これ以上、抵抗したって仕方ないのかもしれない。
ジョンハン。
君には敵わないよ。
「お前の妹も、Aも、俺が必ず連れて帰る」
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ははは - 武力ww主人公のキャラ好きすぎる (2020年10月22日 5時) (
レス) id: 33eccdc675 (このIDを非表示/違反報告)
ははは - 質問なのですが美容整形されたミンヒョンの偽物はなぜ後からピアスを空けられたのでしょう？それに意味はありますか？ (2020年10月22日 5時) (レス) id: 33eccdc675 (このIDを非表示/違反報告)
海老名(プロフ) - お疲れ様です！本当に面白くて楽しい作品でした！ありがとうございます(^^) (2019年10月30日 17時) (レス) id: 0c31ff7cb3 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - はじめまして、昨日見つけてから一気に最後まで読んでしまいました！このような戦闘系？のお話個人的に大好きで笑、俺を撃って行け、も含めすごく面白かったし引き込まれました。完結お疲れ様です！！ (2019年9月23日 16時) (レス) id: 1c5d07486a (このIDを非表示/違反報告)
菜々子(プロフ) - ぶーちゃんペンさん» コメントありがとうございます！返信遅くなってすみません…ありがとうございます！そう言っていただけて、光栄です！ (2019年9月21日 0時) (レス) id: 0d283c778c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜々子
| 作成日時：2019年9月8日 3時
