検索窓
今日:15 hit、昨日:4 hit、合計:167,467 hit

#151 ページ1

ジョンハンSide





「どうしてソイツの名前が出るんだ」



俺がそう言うと、ジスは「内緒だよ」と自分の唇の前で人差し指を立てた。



「簡潔に話すと、僕の妹のジニがXに人質に取られている。2年前からね」

「2年前……」



知らなかった事実に、俺は絶句した。

ジスは一度たりとも、家族の事を口にしなかったから知らなかったのだ。

まさか、ひとりで……と俺はジスの両肩を掴む。



「どうして早く言わなかった!」

「昔の僕はバカだったから、X……ミンヒョナの言いなりになってたんだよ」

「ミンヒョナが……」

「そう。Xだよ」



色々な衝撃的な言葉が重なり、俺の頭はショート寸前。

嘘だ。

ミンヒョンが……。

ショックで立っていられなくなった俺は、机に手をついて倒れそうな体を支えた。



「ミンヒョナが手ごわい相手だって、ハニは知っているでしょ。みんなが一斉に襲撃にかかっても敵わない。この事実を知ってみんながそうしたら、どうなるのか想像できるよね? それなら、一番戦力になってない僕が必死になって彼女を救いに行かなくちゃいけない」

「どうして……」

「彼には6人の仲間がいる。みんな潜入班と同じくすごく身体能力に優れている。その動きを止めるために、これが必要なんだよ」



ジスは腰に携えた拳銃を叩いた。

情報が多すぎて頭が痛くなる。

最初から、ジスは全てを知っていたのか。

その上、自分の命を張って彼の所に行こうとしている。



「あの時の任務……ターゲットとミンヒョナは繋がってたんだ。自分を死んだ事にさせるために、手下をミンヒョナに似せて美容整形させて殺した」



今、目の前にある遺体はそれだ。



「じゃあ……ミンヒョナは生きているんだな?」



理解できていない脳に、理解させるためにもう一度訪ねる。

ジスは真剣な眼差しで言った。



「生きてる」

#152→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (187 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
489人がお気に入り
設定タグ:SEVENTEEN , セブチ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ははは - 武力ww主人公のキャラ好きすぎる (2020年10月22日 5時) (レス) id: 33eccdc675 (このIDを非表示/違反報告)
ははは - 質問なのですが美容整形されたミンヒョンの偽物はなぜ後からピアスを空けられたのでしょう?それに意味はありますか? (2020年10月22日 5時) (レス) id: 33eccdc675 (このIDを非表示/違反報告)
海老名(プロフ) - お疲れ様です!本当に面白くて楽しい作品でした!ありがとうございます(^^) (2019年10月30日 17時) (レス) id: 0c31ff7cb3 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - はじめまして、昨日見つけてから一気に最後まで読んでしまいました!このような戦闘系?のお話個人的に大好きで笑、俺を撃って行け、も含めすごく面白かったし引き込まれました。完結お疲れ様です!! (2019年9月23日 16時) (レス) id: 1c5d07486a (このIDを非表示/違反報告)
菜々子(プロフ) - ぶーちゃんペンさん» コメントありがとうございます!返信遅くなってすみません…ありがとうございます!そう言っていただけて、光栄です! (2019年9月21日 0時) (レス) id: 0d283c778c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:菜々子 | 作成日時:2019年9月8日 3時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。