#118 ページ18
「ハナちゃんっ」
公園を通りかかると、見覚えのある背中とランドセルがあったので声をかけると、彼女は振り向いた。
良かった、見つかった。
心の底から安心したわたしは、無線で彼女を見つけた事を伝えながら、彼女に駆け寄る。
「Aオンニ」
「ハナちゃん。勝手にどこかに行ったらダメじゃない。心配したんだよ？」
「ごめんなさい。オッパについて行っちゃったの」
シュン、と反省している様子のハナちゃん。
今回は見つかったからいいけど、あのまま見つからずに、最悪な事が起こってしまうかもしれないと思うと、とても怖かった。
オッパとは、X様の事なんだろうけど。
ふと、彼女の手元を見ると例の契約書が握られていた。
「ハナちゃん。それ……」
「これ。オッパに渡そうと思ったの」
衝撃的な言葉に、言葉を失うわたし。
もし、少しでも発見が遅れていたら、と思うと背筋が凍る。
「わたし、学校でいじめられているってオンニは知っているよね？ いじめてくる子たちに酷い事をされて、悲しくて辛くて、早いけどオッパの所に行こうと思ったの。だけど、Aオンニの事を思い出して、やっぱりやめた。だって、わたしもオンニみたいに強くなって、オンニがわたしを守ってくれるように、わたしも誰かを守る人になりたい」
そう言うハナちゃんは、決意に満ちた顔をしていて、手にしていた契約書を細かく破った。
わたしは抑えきれない感情を、ハナちゃんを抱きしめる事で抑え込んだ。
「ありがとう。絶対、ハナちゃんは強い女の子になれるから」
「オンニ。ありがとう！」
ハナちゃんは嬉しそうにそう言うと、わたしを抱きしめ返してくれた。
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ははは - モフるってウォヌが言ってるの想像したらやばい...可愛すぎて死にそう。あの犬を撫でる動画思い出した (2020年10月22日 5時) (
レス) id: 33eccdc675 (このIDを非表示/違反報告)
ははは - ごめんなさい。。ラボがラブホに見えた.../// (2020年10月22日 5時) (レス) id: 33eccdc675 (このIDを非表示/違反報告)
ははは - ジュンピ格闘www本当にストーリーうますぎる。。 (2020年10月22日 4時) (レス) id: 33eccdc675 (このIDを非表示/違反報告)
菜々子(プロフ) - yuinaさん» コメントありがとうございます！頑張ります(^^) (2019年8月28日 4時) (レス) id: 45070bf52f (このIDを非表示/違反報告)
yuina - 展開がすごく気になります！更新頑張ってください！ (2019年8月27日 14時) (レス) id: f033a0525e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜々子
| 作成日時：2019年8月23日 12時
