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ページ16

ージス 担任ー


JS「初めまして。あなたのクラスの担任をしています、ホン・ジスです」



そう言って握手を求めた彼。


溢れ出る人気教師感が相当なものだったから、私は少しオドオドしながらその手を握り返した。


「よろしくお願いします、ホン先生」


JS「僕は英語を担当しているんだ。あと気軽にジス先生って読んでくれて構わないよ」



どうやらホ…ジス先生は帰国子女のようだ。

だから英語はお手の物だという。

頼もしい。




たくさん話しているうちにジス先生との壁が薄くなった気がする。




JS「もうすぐでHRだから行こうか」

「…」


JS「緊張してる?」



もちろん。さっきから心臓がバクバクと鳴っている。

転校する事がこんなにも緊張するものだとは思わなかった。



「大丈夫」


そうポツリと呟いた言葉は先生の耳に聞こえていたらしい。

こちらへ振り返り、私の手を握ってきた。

緊張で冷えきった指先に先生の温もりがじんわりと伝わってくる。





JS「大丈夫、僕のクラスの子はすごく良い子だし。それに何かあったら僕が助けるよ。約束」


小指と小指を絡ませる。




「ほんとに針千本のませますからね」


JS「あはは。大丈夫、そんなこと無いように頑張るよ」






テーマ《偽りのない約束を》



ーーーーーー
96line

ージュン 数学の授業ー


隣の席になった男子、ジュンは鼻が高く、キリッとしたアーモンド型の目が特徴的。


一見ドライなのかと思いきやそれは勘違いだと思い知らされる。


問題を解いているときだ。


ジュンは、ペンが進んでいないように見えた。


そっと覗いてみると私がさっき解いた問題だった。



「…あの、その問題分からないなら教えるよ」


そう言うと彼は曇っていた顔を一気に晴らし、子供のような笑みを浮かべた。


可愛い笑い方で少し意外だ。もっとドライだと思ってた。




「ここは、こうするんだよ。公式を使って…」


JN「おお、分かりやすい!」


「それほどでもない…よ」



間ができたのは、ジュンの顔が目の前にあったから。

アーモンド型の目には私しか映っていない。


目線をそーっと逸らすと彼はクスクスと笑った。


JN「ちょっとしたイタズラだよ」


イタズラにしては心臓に悪すぎる。

JN「あと、この公式使うよりもこっちの方が簡単に解ける」


それは先程私が教えた問題。

彼は「成功」と言わんばかりの屈託のない笑みを浮かべた。

JN「面白いね、君」


テーマ《意地悪なイタズラ》

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ユナ(プロフ) - yuanさん» 素敵なリクエストありがとうございました!とても書きごたえ?があって楽しかったです! (2020年4月28日 14時) (レス) id: 0d98927cf7 (このIDを非表示/違反報告)
yuan - リクエストに応えてくださりありがとうございます!第二幕にまで広げてくださったので、読むごたえがあり、楽しかったです。これからのお話が、とても気になります!!楽しみにしてます。いい案が思いついたら、リクエストしますね! (2020年4月27日 19時) (レス) id: 91cb2bad38 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユナ | 作成日時:2020年4月1日 18時

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