FearⅣ (ページ2)

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ここへやって来て3日が経った。

その間も、相変わらず彼らは常に何かを警戒しているらしく緊張感のある空気が流れていた。

話しかければいつもの親切な彼らなのだけど、黙っていれば何かに神経を減らしているような異様な雰囲気になる。

そのうち、声を掛けない方がいいのかな、と遠慮して自分から声を掛けないようにしていた。

わたしや彼らの身に起こっている事は気になったけど、訊けるような雰囲気では無かったので機会を見計らって訊けるようだったらそうしようと思った。

「ジョンハンヒョン！」

ミンハオさんがそう叫んだ。

ここ最近、姿を見せていなかったジョンハンさんが頼りない足元で歩み、ソファーに腰掛けた。

酷く疲労しているように見える。

「大丈夫ですか……？」

心配で彼に声をかけると、「ああ」とジョンハンさん。

「ちょっとヤツらと一悶着あったんだ……。あー、疲れた」

彼は肘掛に頭を乗せ、目を閉じた。

ヤツらって……と、周囲の彼らを見た。

誰ひとりと口を開こうとせず、お互いの顔を見合わせたり黙り込んだり、目を合わせないようにしていた。

「何か……隠しているんですか……？」

そう訊ねるけど、誰も口を開こうとしない。

どうして……？わたしは悲しくなってしまった。

「わたしは大丈夫だから……教えてください……」

「Aには、関係ない事だよ」

その時、ウォヌさんがそう言い、わたしの手を引いた。

「君は何も気にしないで」

そう言った彼の手を、わたしは振り払った。

彼は少し驚いた顔をした。