deep red ページ8
昨日は見逃していたのか、いや違うルートだ。
そりゃあそうか、昨日は神戸駅から今日は学校から
鳥居が見える。神社かな、
事務所の名前的にも伏見稲荷神社なのかな…？
京都に有名な伏見稲荷大社って鳥居たくさんあるところあるけどあそこが本宮でここは鎮座かな？
全国各地にあるみたいだし。
昨日も来たここは角名さんと来ると違うところに感じる
車庫に入れるからと先に入っていてと言われ鍵を渡されたが、緊張するな…
意を決して鍵を差し込もうと思ったら
「わ！ごめんっ」
突然開いた扉に顔面強打。開けたのは宮さんだ
「だ大丈夫、ですっ…」
「凄い音したね」もたもたしていたせいか、角名さんも見ていたようだ
「おると思わんかった…！血でてへん？？！」
血は出ていなさそうだけど、かなり痛い…
「ごめんな、こんな女の子の可愛いかわいい顔に…」
と犬と戯れるように私の顔を撫でてくる宮さん
今日は黒髪にキャップスタイルだ。
「冷やすの、もってくる！」
「大丈夫？」角名さんは当たった衝撃で後退りした私の前に出て扉を開けといてくれている
「は、はい」ぶすがもっとぶすになる…
初日からこんな目に遭っちゃうとは、もってないな、私
「赤くなっとるな…ごめんな…」
「大丈夫ですよ…あ、すいません」
私の座っているソファーの横に座り宮さんが氷嚢を当ててくれた
ぶつけるのがおでこならまだ可愛かったかな…顔面というより、主に鼻…痛すぎる
「世那、水でいい？」
車の中で世那っていい名前だねって。
みんなで話していたんだよと言われて、みんなもう勝手に世那って呼んでるんだよと言われた。のだ
非常にびっくりした…
「ありがとうございます」
昨日は紙コップだったのに、マグカップだ
「え、これ」
「北さんから」
臙脂色のマグには黒で世那と私の名前の横に狐も彫られていた。
「北さん呼ぶわ、」
と宮さんは扉だとは思えないそこを３回ノックした。端から見ればただ壁を軽く叩いているよう。
直後北さんは出てきた。書類をたくさん持って
「世那、顔どうしたん？」
「宮さんにやられました…」
「喧嘩でもしたんか」
北さんはぎろっと大きな瞳を動かし宮さんを見る
「ちょ、世那、誤解を招くような言い方やめ…！」
単純に、世那、世那って呼んでくれるのが嬉しかった。
歓迎されている感じ…
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須桜(プロフ) - 悠莉さん» 初めまして！ありがとうございます＊ (2020年6月2日 15時) (
レス) id: 6d430fbfd2 (このIDを非表示/違反報告)
悠莉(プロフ) - 初めまして！めっちゃ面白い！更新頑張ってください。楽しみにしてます！ (2020年5月28日 16時) (レス) id: f19c2e4594 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：須桜 | 作成日時：2020年5月3日 21時
