【ＨＱ】小 さ な 彼 と の 青 春 3 【西谷夕】

始動 ページ48

「東京暑いわ〜」


「音葉いつも熱中症になるよね、気を付けてね」


「わかってるつもりなんだけどね〜」


「まぁ今回はマネージャー７人体制だから大丈夫でしょ」


「そういう美和も前吐いてたけど大丈夫なの〜？」


「もう吐かないし!」


宮城でさえ暑くきつい練習に脱水症状になったり嘔吐するのは珍しいことではないのだから東京…正確には埼玉だけどではみんなの体調も心配だ


私も暑いのは苦手だけど…


「じゃあ１年生は全員分の荷物置いて、２、３年生は正那までランニングー!」


「「「「はいっ!!!」」」」


ここは森然の近くの合宿場


バスあるなら正那まで連れて行ってくれてもいいのに…


「何キロくらいあるの？」


「４キロだったと思う」


「「４キロか…ー」」


見事に桜とはもった

初日だし１発目ということもあってみんな中々速いペースで走り正那に着いた


「お疲れさまでーす!」


「お疲れー」


「水分ちゃんと取ってね!」


マネージャー７人は先にバスで行ってドリンクを作ってくれていた


「アップしたらすぐゲームだ、メンバーどんどん変えていくからな」


「「「はい!!」」」


青城の基本的なやり方だ


寸前まで誰がスタメンになれるかわからない

最近はずっとそのままだったけど


５つの学校も走らされているのか同じ境遇のように感じた


正那、泉真館、山形日大、戸美そして私達青葉城西


いつものグループなので友達ができたりと結構楽しい


「輝!月バリ見たよ!」


「恥ずかしいよ…紗江もよく載ってるじゃん」


「輝ほど大々的にはないよー!」


この子は山形日大の紗江。女子でいう３本の指に入るエース


「紗江何センチ？」


「伸びたの!１８７!!」


「…!」


「輝はー？？」


「１６５センチ…」


「止まったねwww」


「の、伸びるし!!」


紗江はショートヘアーがよく似合うそしてイケメン系


夕は初対面で私を男に間違えたけど私は紗江こそ男の子に見える


「ＩＨでさ、３回戦で新山に当たって負けちゃったよ」


「新山かなり強いよね」


「うん、そのまま優勝だしー!超悔しい!リベンジしたいけど輝に譲るから勝って来てね!」


「もちろん!そのためにも合宿で鍛えるんだから!」


ゲームを始めた


どのチームもレベルは高い


私も何回か変えられたりしたけど紗江はやっぱり強いし格好良い


桜と音葉はまだ新しい速攻はやっていなかった


私も課題にして来たブロックアウトとブロックフォローをどうにかしないと…!!

サプライズ→←夏休み

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す