【ＨＱ】小 さ な 彼 と の 青 春 3 【西谷夕】

俺の女 ページ42

あれ…この人どこかで見たことある…


どこで見たんだろう…


「やっぱ間近で見ると美人っすねー」


「……」


「あ、俺さっきの奴等みたいに怪しい奴じゃないっすよ？」


やっぱりさっきの２人組怪しいよね…


「ってかあれは結構がちめにやばいやつっすよ、川之内輝さんでしたっけ？気を付けて下さいよー」


「なんで私の名前…」


「月バリに載ってたじゃないすかーちょっと狙ってたんすよ」


月バリっていうことはバレー部…？


「俺は伊達工業の二口っす」


「だ、伊達工…!」


あ、思い出した!


伊達工のエースの人…!!


「試合見た…!」


「ほんとっすか!」


「烏野との見た…」


「烏野かー俺負けたやつ」


「ブロック凄かった!!心折られそう!」


「え…？」


テンション上がって変なこと言ったかな


「と、とりあえず凄かったよ…!あ、あと助けてくれてありがとう…!!」


「あ、あざすｯ…」


お礼言ったのにお礼を言いかえされてしまった


「川之内さんは…「輝でいいよー？」輝は」


うんんんん…!?


苗字で呼ばれるのは苦手で大体「輝って呼んで」って言うけどまさか呼び捨てにされるとは…




「俺の女になる気はないっすか？」



そういえば助けてもらったときも「俺の女」って言ったな…


俺の女っていうのはどういう意味…？


俺のは＝二口で女は＝私…？


二口の私？うん？



「彼女ってことっすよ!」


「あ、そういう意味か…」


「天燃すか…」



ということは私は西谷の女…!!?


いや待て待て!ということは周りからは「輝の男は西谷」という…!!



な、なんだそれは…!響きがいい…



「あ!私行くところあるんだ…!じゃあまた…」


「え？あ、はい」



もうとっくに終わってるかも…!


ダッシュはさすがにしなかったけど早歩きで１０分経たずとして烏野に着いた


バレー部の使っている第２体育館からはボールの音はしない…


と考えていたらちょうど西谷が出て来たのでびっくりした


「え!!?輝さん!!」


「お、お疲れ!!」


「どうしたんすか!」


「い、いやお迎えに…」


「いいんですよ!!わざわざ!」


「早く会いたかったから…」


「えｯ…!!!?」


「ご、ごめん嘘!…っていう訳ではないけど!き、気にしないで!」


「う、うっすｯ…」


「終わったんだよね？」


「はい!」


「じゃあ勉強しますか…？」


「…お願いします」



さっきあったこと言った方がいいかな？



それ以前に西谷に「俺の女」って言われたい…

スパルタ→←年中ジャージ卒業

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す