【ＨＱ】小 さ な 彼 と の 青 春 3 【西谷夕】

負けない ページ34

ﾋﾟｯｰ


ラインに寄った綾那に８番は正確に狙ってきた


そんなに精密なのか…!


「アウト…!!?」


「入ってるー!」


アウトとジャッチした綾那だったけどこれは入ってると思って私は飛びこんだ


「美和カバー!」


「ハイ!綾那ラスト!!」


綾那のスパイクはブロックを思いきりぶち抜いた


「輝センパイありがとうございました!」


「ナイスキー綾那」


「もっと決めますね!」


「うん頼んだ」


自分でミスした分点を獲ってくれればいいんだよ


１９−２５


「「「ありがとうございました!!」」」


これで準々決勝だ





「８番のサーブ切った時の川之内輝すごかったな」


「結構な距離だったのによく取ったよね〜」


「あれは川之内輝のジャッチが遅い」


「若利くん随分厳しいね〜」


「東北のスーパープレイヤーなのだろう？」


「まぁ月バリには書いてたな」


「６番(音葉)のサーブと１０番(綾那)のバックアタックはよかった」


「(ページ多かったの根に持ってるのかな？)」


「(若利に限ってそれはないだろ…)」


「行くぞ」


「お、おう」


「おんもしれー」





「一試合空けて準々決勝だあと男子も準々決勝進出したとのことだ」


「おー!」


「さすが!!」


ということは…


烏野が負けた…？



やっぱり徹たちは強い、私はもしかしたらわかっていたのかもしれない


だから烏野を贔屓的に見て応援していた…


また西谷と一緒に全国に行けない


私達だけでも全国に行かないと


「輝…？」


「絶対勝つ」


「…そうだね!」



準々決勝の相手は新井川




「新井川って朱里センパイがいるところですよね？」


「うん、もうずっと会ってないな…」


「なんかわくわくしますね!」


「そ、そうだね」


「緊張してます？」


「し、してない!」


体が冷えないようにしながら割とゆっくりした


西谷に限って落ち込んだりはあまりしないと思うけど心配だな


烏野の３年生は春高に残るのかな


「輝ーもう行くって」


「はーい」



とりあえずは目先の勝負だ




「あ、輝ー」


「あ、朱里」


「月バリ見たよー」


「恥ずかしいから」


「東北の宝ねwwwww」


「や、やめてよ…!」



青葉城西高校 準々決勝 ＶＳ新井川


「「「よろしくお願いします!!」」」


朱里のサーブからだった


「来いー!」


「こおーい!」


私が教えたジャンプサーブ


磨きがかかってるけど、徹のサーブに比べれば



「ナイスレシーブ!!」



負けないーっ

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