伝わらない ページ17
「わ、私もだよ…？」
小さい時からずっと一緒にいて、転校するって聞いたときは一緒にいく!とか言って
高校に入ってから東京に遠征するようになってからはもしかしたら…って考えたりもした
衛輔くんのことはもちろんずっと好き
今までもこれからも
「そういうことじゃなくて」
息がかかるくらい衛輔くんの顔がぐんと近づいた
「でも嬉しいありがとう」
「…え、え？」
「じゃあ戻ろうか!」
「…う、うん」
そういうことじゃないってどういう意味なんだろう…？
「輝ちゃん、手繋がない…？」
「え、いいよ」
「輝ちゃんの彼氏はどんな人なの？」
「…ｯえっと〜」
「照れてるのー？？」
「て、照れてないｯ…!」
動揺して顔真っ赤にする輝ちゃんは小さい時のままで、でも真っ赤にしている理由は今までとは違う
幸せなんだろうなって思う
彼氏いることにびっくりして、まぁいてもおかしくないけど輝ちゃんだから
８年ぶりに会う俺は輝ちゃんのこと全然わからない
「好き」という言葉も俺が輝ちゃんに言うのと輝ちゃんの彼氏が言うのとは伝わり方も、捉えられ方も違う
「明日楽しみだなー」
「輝ちゃん見ててね!」
「うん!」
…俺のことだけ
そんなクサいことは言えないけど見ててね
「ただいまーって…」
全員寝てしまったような静けさで(現に避難した人もいるらしいけど)誰も口を開かずだまっていた
うるさかったはずの約一名は黒尾と研磨に巻きついて寝ている
「お、遅かったな…」
「シャワー浴びてた」
「そうか…、じゃあ俺は寝るけどお前らも早く寝ろよ」
「「「「うーす」」」」
黒尾は立ち上がり恋ちゃんを研磨に巻きつけさせて消えていった
「ちょっと、クロ…」
「じゃあ俺も…」
次々にみんな静かに去って行った
「輝ちゃん…助けて」
まるで子猫だ…
「恋ちゃんは床に置いといていいよ、どこでも寝られる人だから」
「…じゃあそうしよう」
研磨は中々取れない恋ちゃんをどうにか振りほどいて何も語ることなく姿を消した
「そうだ輝ちゃん何部屋か元々空いてるからどこでも使っていいから」
「あ、ありがとう」
「恋ちゃんは放置？」
「うーん…やっぱ持ってく」
恋ちゃんを引きずって部屋に寝かせて私も寝ることにした
「おやすみ輝ちゃん」
「おやすみ衛輔くん」
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須桜(プロフ) - 北海道産のトラさん» フォレストの時からみていただいていたなんて光栄です!ありがとうございます!!頑張ります!! (2017年3月3日 16時) (
レス) id: ab17894d6c (このIDを非表示/違反報告)
北海道産のトラ(プロフ) - フォレストから移行しているのを気付かなかったので見つけたときはすごく興奮しました。これからも更新がんばってください。この作品好きなので応援しています。 (2017年3月2日 16時) (レス) id: 069713cb5d (このIDを非表示/違反報告)
須桜(プロフ) - ききさん» ありがとうございます!!西谷さん素敵ですよね←そう言って頂き嬉しいです!ありがとうございます!! (2017年2月27日 23時) (レス) id: ab17894d6c (このIDを非表示/違反報告)
きき - 私、西谷元々好きだったんですけど、もっと好きになりました！！そこまで長くないですよ！むしろもっと続いて欲しいです！これからも頑張って！！ (2017年2月27日 21時) (レス) id: d1c1959fb7 (このIDを非表示/違反報告)
須桜(プロフ) - T県のあやまりキノコさん» ありがとうございます!!とても長かったでしょうに…そう言って頂いて嬉しいです!ありがとうございます! (2017年2月25日 19時) (レス) id: ab17894d6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：須桜 | 作成日時：2017年2月19日 22時
