【ＨＱ】小 さ な 彼 と の 青 春 3 【西谷夕】

お泊り ページ15

猫又監督が軽く説明していたのが聞こえていた



「輝も食べたなよ!お腹すいてるでしょ!」


「で、でも…」





「輝ちゃん!一緒に食べよー!」


ー「輝ちゃん!あそぼ!」みたいなノリで誘ってくれた衛輔くんに促されるままご一緒することに


入学式を思い出すこの何もわからないところへ放りこまれる気分…


「輝ちゃんは高校どこなの？」


「…青葉城西だよ」


「え!強豪じゃん!!」


「そ、そうなのかな？」


全国ベスト４のときはたしかに強かったけど最近は全国にもいけてないし…


「やっくん隣いいー？」


「おう!」


すると背の高い変わった髪型の人と金髪の子がいた



「キャプテンの黒尾でーす」


「あ、ど、どうも…」


自分の名前を一瞬忘れてしまった…


「こっちは研磨」


ぺこっとお辞儀する様子はネコみたいだった


そういえば衛輔くんもネコっぽいかも


「２人はどーゆう関係なのー？」


「俺小４まで宮城に住んでてずっと一緒にいたんだ!」


「じゃあ感動の再会ってことー？」


「８年振り!!」


「なるほど〜輝ちゃんは彼氏とかいるのー？」


「か、彼氏…!?…い、るよ」


「え!!輝ちゃん彼氏いるの!!?」


急に立ち上がって言うものだからびっくりした


「夜久くん動揺してる…」


「研磨うるさいｯ…!」


「輝ちゃん美人だしモテそうだよね〜」


「え…、全然だよ!」


西谷もなんで私のこと好きでいてくれるのかもよくわからないし…


「彼氏さんは同じ学校なのー？」


「え、えっと烏野の一つ下のバレー部…」


「烏野!」


「夜久くん珍しいね…」


「う、うるさい研磨ｯ!」


何が珍しいんだろう…？


衛輔くんはいつもはどんな感じなのかな





ご飯も食べ終わってそろそろ帰ろうかなって思っていたら


「輝ちゃん泊ってけば？」


「え、なんで…？」


衛輔くんが呼ぶ影響で「輝ちゃん」と呼ばれるのがどうも慣れない


「朝も作ってよ」


「クロ迷惑だよ…」


「もう遅いし、お姉さんも大分できあがってるし…」


恋ちゃんといえば猫又監督と静かに晩酌していた筈が今はもう大声で笑ったりたくさんの部員に絡んでる


今は衛輔くんと芝山？に巻きついてる、大変そう


たしかにあの状態の恋ちゃんをお風呂に入れてとか考えるとここに放置していた方がいいかも


「じゃあそうしようかな…、着替えとか取って来る」


恋ちゃんだけここに置いていくわけにもいかないし…

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